(1)横領の仕組み
横領はサッポロビール以外の企業でも発生していますが、経理部門の担当者や経営者が杜撰なケースがあります。サッポロビール社員は営業部門ですので、横領脱税が他に可能な人物がいたのか気になりますね。サッポロビールは、上場企業なため、内部管理体制の不整備があれば改善する必要がありそうですね。
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(2)社員が横領脱税
サッポロビール社員、横領脱税の仕組みについて、2013年3月19日の朝日新聞がサッポロビール課長級、1億3千万円着服 懲戒解雇と報じているので見てみましょう。サッポロビールは19日、営業部門の課長クラスだった元社員の男性(45)が2006年12月から今年1月にかけ、会社の資金計約1億3千万円を着服していたと発表した。サッポロビール社員は、6年以上も横領を続けており、サッポロビールの内部管理体制が甘いことが浮き彫りになっています。
(3)サッポロビール社員は解雇されておらず
男性を19日付で懲戒解雇処分にし、業務上横領の疑いで警視庁渋谷署に刑事告訴したという。サッポロビール社員は、2012年年末に国税局から指摘があったにも関わらず、3月19日まで懲戒解雇していなかったようですね。
サッポロビールは横領脱税を行っていた社員を雇用し続けた理由について、株主に対して説明する必要がありそうですね。サッポロビールが、国税局の指摘を受けたのは昨年末となっていますので、少なくとも2ヶ月以上は社員を雇用しています。
(4)東京国税局の指摘で横領脱税が発覚
同社によると、昨年12月、東京国税局から指摘を受けて調べたところ、男性が着服を認めたという。サッポロビールは、社員の脱税横領について監査で発覚したのではなく、東京国税局に指摘されるまで気付かなかったようですね。サッポロビールは上場企業ですが、経費をチェックする内部管理体制が甘かったようですね。
(5)横領脱税の仕組みと問題点
男性は、ビールの販売促進のために使うことがある商品券を自ら外部業者に発注。自分の手元に商品券を送ってもらい、金券ショップで換金していた。サッポロビール社員 横領脱税の仕組みを見ると、問題点がよく分かりますね。
- 横領脱税の社員が、商品券を自ら外部業者に発注
- 自分の手元に商品券を送ってもらい、金券ショップで換金
(6)外部業者も横領脱税の仲間で、虚偽の発注に協力
着服金は趣味や旅行に使っていたという。外部業者には商品券でなくビールグラスやおつまみなどの景品を発注したと偽らせ、サッポロビールに請求させていた。サッポロビール社員の横領脱税が、社内で問題にならなかったのは外部業者の協力があったことも理由でしょう。サッポロビール社員は、横領脱税したお金の使い道を見ると、借金の返済などではないようですね。
(7)サッポロビールの内部管理体制が甘い
サッポロビール社内には、実際に景品などが取引先に届いたかをチェックする仕組みがなく、着服に気づかなかったという。サッポロビールの内部管理体制が甘いことが、社員による横領脱税を引き起こせる環境であったようですね。
サッポロビール社員は、ビールグラスやおつまみなどの景品を発注したとなっていますので、取引先に第3者が到着確認する仕組みがあれば、横領脱税の可能性は低くなったと思います。 スポンサードリンク
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