小野光太郎の自己破産 倒産と粉飾決算

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小野グループの社長である、小野光太郎氏の自己破産が報じられています。 小野グループは、倒産と粉飾決算が巨額であることが報じられていましたが、小野氏の現時点の保有資産も不明であり、銀行など債権者はほとんど回収できないかもしれないですね。

(1)小野が粉飾決算で倒産

小野グループは資金繰りの逼迫により、メインバンクの福井銀行に粉飾決算を打ち明けました。銀行にとって粉飾決算は許されることではないため、小野ホールディングスの破産申し立てを行い倒産しました。

小野ホールディングスの粉飾決算と倒産により、福井銀行は融資の審査が形骸化していることと、数年分の大赤字で株主に損失を与えています。

小野グループ、トップの小野光太郎氏の責任問題と、株主総会に向けて福井銀行は原因を解明する必要がありそうですが、小野氏は長男とともに自己破産の手続きが開始されたようです。

(2)小野光太郎氏の自己破産申請と決定

小野光太郎の破産 倒産と粉飾決算について、2013年3月29日の福井新聞が小野光太郎氏、破産手続き開始決定 3社の負債総額490億円 福井と報じているので見てみましょう。
会社更生手続き中のワシ興産(本社東京都)など3社を傘下に持つ小野グループ(本部福井県福井市)の代表を務めていた小野光太郎氏が28日までに東京地裁に自己破産を申請、破産手続き開始決定が下りた。
小野光太郎氏は、小野グループの代表であり、小野グループ倒産と粉飾決算でまとめましたが、会社の経営に透明性を欠き、銀行が巨額の損失を計上しています。

小野グループの銀行借入に対して、代表者である小野光太郎氏が、銀行借入に対する債務保証を行っていたのかもしれません。小野光太郎氏は、代表者として粉飾決算の責任をとる必要もありますので、巨額の支払い義務を免れるために、自己破産したのかもしれないですね。

(3)小野光太郎氏は金融機関との借入に立ち会っていないと主張

小野氏は28日、福井新聞社の取材に応じ、小野グループ3社が粉飾した決算書を金融機関に提出していたとされる問題について「金融機関からの借り入れ折衝には10年以上立ち会っておらず、一切関与していない」と強調した。ただ「3社の経営者であり、代表者として迷惑をかけたのは事実。法に基づいて経営責任を問われるのは仕方ない」と述べた。
小野光太郎氏は、銀行借入の折衝には立ち会っていないと発言したようですが、銀行借入を行う際に代表者の意思確認や実印が必要になることもあります。小野光太郎氏の発言の信憑性と粉飾決算のかかわりは、気になるところですね。

(4)小野稔副代表も自己破産の理由

小野氏の長男で同グループ副代表の稔氏も2月に破産手続き開始決定を受けている。両氏の破産管財人を務める飯尾拓弁護士(東京都)は「個人のプライバシーにかかわることであり、債権者の数や額の発表は差し控える」としている。
小野光太郎氏の長男である小野稔氏も自己破産を行っていたようですが、小野稔氏はワシマイヤーとアサヒオプティカルの社長です。
  • ワシ興産株式会社 小野光太郎社長 資本金1,000百万円
  • ワシマイヤ-株式会社 小野稔社長 資本金1,001百万円
  • 株式会社アサヒオプティカル 小野稔社長 資本金240百万円
小野稔氏も、社長として粉飾決算の責任や債務保証を行っていた可能性がありますので、自己破産を選択したのかもしれないですね。

(5)小野グループ主要3社は490億円の負債

取引先の福井銀行(福井市)が昨年10月、会社更生手続き開始を申し立てた。3社の負債総額について、3社の管財人を務める新保克芳弁護士は約490億円としている。
福井銀行の会社更生手続きについて、小野ホールディングス粉飾決算で倒産でまとめましたが、粉飾決算と実質債務超過のため、会社更生手続き開始の手続きを行ったのでしょう。

小野グループ3社の負債金額を見ると、福井県では名門企業であると言われるだけあり、負債金額が大きいことが分かります。

(6)小野グループのスポンサー選定

3社の再建に関しては現在、新保管財人の下でスポンサー選定手続きが進んでいる。3月末~4月をめどに決定する見通し。その後、7月末までに更生計画案を提出する。
小野グループの3社は倒産しましたが、スポンサーの候補がいるようであり、事業存続は可能性があるようですね。スポンサーからの支払いにより、債権の弁済率がどの位になるのか注目ではないでしょうか。

(7)小野光太郎氏と小野稔氏から債権回収は困難か

一方、新保管財人は小野親子からの債権回収を目指すとみられるが、両氏の破産手続き開始決定により、どの程度回収できるかは不透明だ。
管理人の推測ですが、自己破産の手続き開始により免責されれば、小野親子が倒産により債務についても免責されるのでしょう。小野光太郎氏と小野稔氏が自己破産を行った際に、資産をほとんど保有していなければ、福井銀行などの債権者は債権回収が困難になりそうですね。

奨学金返済できない自己破産を見ると、大学生が奨学金を受給する割合が増加しており、社会人になった後にも返済が困難となっているようですね。小野光太郎の自己破産は粉飾決算による倒産ですが、会社倒産によるオーナーの自己破産と意味合いが大きく異なると言えます。
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