Jファクター倒産理由とSFCG 金融の種類

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Jファクター倒産は、親会社SFCG倒産や貸金業免許の取り消しが理由としてありそうですね。Jファクターが取り扱っていた金融の種類を見ると、非常に興味深いものがありますね。

(1)親会社倒産による経営悪化

親会社が倒産すると、子会社は経営悪化に直結するケースが多く、場合によっては子会社も倒産します。Jファクター倒産理由の一つに、SFCGの倒産がありますが、貸金業登録取り消しの影響が大きかったのではないでしょうか。

貸金業者は、無担保ローンや連帯保証のみで融資する他にも、手形割引や不動産担保ローンなども行っている会社があります。貸金業者の子会社が不動産担保ローンや保証業務を行っていたとしても、親会社が倒産したり信用力が低下すれば銀行融資が困難になりますので、連鎖倒産する可能性が高いですね。

(2)Jファクターの会社概要と負債

Jファクター倒産と金融の種類について、2013年3月12日の東京商工リサーチが、Jファクターの金融・投資関連事業特別清算開始決定を報じているので見てみましょう。
  1. 1996年10月28日 Jファクター設立
  2. SFCGグループ企業への車輌・什器・備品などのリースを目的に設立
  3. 2009年2月 SFCG民事再生法の適用申請
  4. 2009年4月 SFCG破産
  5. 2013年3月1日東京地裁から特別清算開始決定
  6. 2010年6月末時点 Jファクター負債総額 約45億円
SFCGは倒産しましたが、商工ローンという名前でも有名であり、債権回収の手法が社会的問題になったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。

SFCG倒産破産と過払い金をまとめましたが、SFCGに関連する訴訟は継続しているようですね。SFCGは東証一部上場企業で、創業者は億万長者となり社会的な成功者に見えますが、資産隠しや厳しい取立てが社会問題となっており現在も裁判が継続しています。

(3)Jファクターの金融事業拡大

11年9月から手形割引業者向けの手形再割引、不動産のリファイナンスを主体とした事業展開となり、16年5月に株式交換により(株)MAGねっとホールディングス(TSR企業コード:291431275、東京都港区)の子会社となり、20年3月に(株)TZファイナンス(TSR企業コード:296486523、東京都台東区)からクーポンファクタリング事業を譲り受けるなど事業規模を拡大させていった。
Jファクターの金融事業拡大について見てみましょう。
  • リースを目的に設立
  • 手形割引業者向けの手形再割引
  • 不動産のリファイナンス
  • クーポンファクタリング事業
  • 売掛金ファクタリング事業
Jファクターは、リースを目的に設立されていますが、通常の融資とは異なる形の金融事業を拡大しています。Jファクターの上記事業を見ると通常の銀行融資とは異なり、債権の買取事業が多いことが分かると思います。

Jファクターに似ている会社として、イー・ギャランティ株価と倒産リスクでイー・ギャランティを紹介しましたが、債権買取と債権保証で少し内容が異なりますね。

(4)SFCG破綻と貸金業登録の取り消し

20年7月期には不動産リファイナンス関連が好調で売上高は21億6300万円を計上したが、21年2月にグループの親会社であるSFCGが破綻、3月16日に行政処分により貸金業の登録取り消し処分を受けるなど、その後は事業縮小を余儀なくされた。 
近時は、売掛金ファクタリング事業・クーポンファクタリング事業は休止状態となっていた。
Jファクターは、不動産リファイナンスと呼ばれる、不動産の借入金借り換え事業が好調だったようですね。SFCGからの紹介案件もあったかと思いますが、SFCG倒産と貸金業の登録取り消しで金融業者としては事業継続が追い込まれていたようですね。
2009年3月16日-関連会社の株式会社Jファクター(旧株式会社マイダスキャピタル)が、貸金業法に違反して、禁固刑以上の刑が確定した人物が、刑の執行終了後5年以内にもかかわらず経営に参加していたとして、関東財務局から貸金業登録を取り消す行政処分を受ける[18](貸金業法26条の6の5第1項第1号、6条1項9号・4号)。
Jファクターの貸金業の登録取り消し理由についてSFCGのwikipediaに記載されており、Jファクターは倒産前から経営陣が怪しかったことが分かりますね。

(5)無担保社債の取立不能と破産申し立て

その状況において、佐藤食品工業(株)(TSR企業コード:400186462、愛知県小牧市)がJファクターの発行した無担保社債の取立が不能となるなどしたため(21年3月20日リリース)、債権回収の一環から22年3月31日に東京地裁に破産を申し立てた。
Jファクターは無担保社債について、元本返済が滞ったようですね。佐藤食品工業は、Jファクターが倒産することで、残った資産の配当により元本を1円でも多く回収しようとしたのでしょう。

(6)会社解散の決議と事業清算

22年6月に破産開始決定申立が取り下げられたことにより、これを機にMAGねっとホールディングスがグループの事業再編を行うにあたって、当社は事業環境の悪化から事業再開が困難と判断され、22年6月18日に株主総会の決議により解散するとともに同年12月24日に(株)QAM(TSR企業コード:297624717、東京都港区)に清算の手続をすすめるために株式が譲渡された。
Jファクターは、破産開始決定申立が取り下げられたものの、貸金業登録が取り消されており、金融事業は成長が見込めなくなっていますね。

Jファクター倒産理由にSFCGの破綻が含まれており、Jファクターは金融の種類を増やすことで収益を伸ばしたようですが、貸金業登録の取り消しにより事業継続が困難になったようですね。
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