ピースナウ倒産の理由

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ピースナウ倒産の理由について見ると、在庫が多かったことを指摘されており、100%外注生産が必ずしもよいと言えない事が分かります。ピースナウは倒産しましたが、スポンサーやブランド買収を行う企業が現れるのか気になる所ですね。

(1)ピースナウ自己破産

ピースナウ倒産の理由について、2013年3月7日の帝国データバンクが、“ゴスロリ”系ブランドなど展開株式会社ピースナウ弁護士一任、自己破産申請へ負債4億円と報じているので見てみましょう。
「東京」(株)ピースナウ(資本金2,100万円、渋谷区元代々木町33-8、代表伊貝清氏)は、3月6日付で事後処理を三角信行弁護士(豊島区池袋1-2-6、電話03-3984-2483)に一任、自己破産申請の準備に入った。 
ピースナウが自己破産準備を行っていますので、ピースナウは事実上の倒産ということが分かります。ピースナウ倒産の理由について、売上の減少だけでなく商流の面から見ると非常に分かりやすいですね。
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(2)ピースナウのターゲットとブランド

当社は、2001年(平成13年)4月に設立されたアパレル業者。20歳代を主なターゲットとして、レディース向けブランドの「ピースナウ」「ブラックピースナウ」のほか、メンズ向けの「ブラックピースナウ for Men」「ガジェット・グロウ」などを展開していた。
ピースナウは倒産しましたが、ブランドと会社が対象とするターゲットとブランドについて見てみましょう。
  • 20歳代を主なターゲット
  • ピースナウ
  • ブラックピースナウ
  • ブラックピースナウ for Men
  • ガジェット・グロウ
ピースナウのターゲットを見ると、20歳代となっており比較的、若い世代をターゲットとしていることが分かります。ピースナウは、企業の中でも少子化の影響を受けやすい企業であると言えるのかもしれないですね。

(3)製造100%外注生産によるリスク回避

製造はほぼ100%外注生産で、ラフォーレ原宿店をはじめとする直営16店舗、FC9店舗による店頭販売を主体に、一部小売業者への卸売も手がけていた。
ピースナウ倒産の理由について見ると、製造は外注生産であり、下記の要因がないことが分かります。
  • 製造工場の設備投資リスクの回避
  • トレンドの変化による販売不振による在庫リスクの回避
ピースナウは外注生産を行っているため、上記のようなリスク回避を行っています。ピースナウは倒産前に合理化努力を行っていますが、生産面でのコスト削減は外注のため限界があった可能性がありますね。

ピースナウ倒産の理由について、東京商工リサーチは東日本大震災による店舗閉鎖や在庫負担が重いことを指摘しており、契約条件などが不利であった可能性はあります。

(4)ピースナウが売れた理由

最近の売れ筋となっていた「ブラックピースナウ」は、黒を基調としたレースやフリルが特徴のいわゆる「ゴシック&ロリータ(ゴスロリ)」系のファッションブランドとして知られ、「ピースナウ」は、パンクロックの人気ミュージシャンと専属契約を結ぶなど、いわゆる「パンク」系に分類され、独特の世界観を表現して一定のファン層を獲得
ピースナウの販売している、ゴスロリと呼ばれるファッションについて聞いた事がある方は多いのではないでしょうか。ゴスロリは、深田恭子さんが映画、下妻物語のファッションで話題になったことをご存知の方がいるかもしれないですね。

ricori倒産の理由をまとめましたが、篠田真理子さんのブランドというイメージによって、マスコミを通じた宣伝に成功しています。ピースナウとricoriを比較すれば、ricoriは顧客の支持を得られるような製品作りに失敗したと言えますね。

(5)売上減少と業績悪化の理由

近年ピークとなる2008年11月期には年売上高約13億2,700万円を計上していた。しかし、景気低迷による消費マインド冷え込みの影響もあって主力ブランドが頭打ちとなり、2011年11月期の年売上高は約11億300万円に落ち込んでいた。
ピースナウは売上高が減少していますが、金額は倒産するほどではないように思えます。
  • 2008年11月期 売上高約13億2,700万円
  • 2011年11月期 売上高約11億300万円
ピースナウの売り上げ高減少は大きいですが、倒産の理由は売上高の減少による在庫増加と、売上不振による借入返済が困難であったことが理由かもしれないですね。

(6)経営再建の手法

このため、一部店舗の閉鎖を進めるほか、各種経費の削減に取り組んでいたが、その後も業績悪化に歯止めがかからず、ここにきて事業継続を断念した。負債は推定4億円。
ピースナウは企業努力を行ったようですが、事業継続を断念して倒産したようですね。ピースナウは倒産しましたが、会社のスポンサーが現れるか、ブランドを承継する会社がでるのかどうかに注目ですね。

フーセンウサギ倒産と破産についてまとめていますが、売上高が急速に減少していることが分かります。フーセンウサギは子供服ですので少子高齢化の影響を受けていますが、西松屋など店舗販売を行って上場している企業と売上規模に大きな較差が生じていますね。
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4 件のコメント:

  1. ピースナウ好きだったから残念(|| ゜Д゜)セクダイみたく戻ってきてくれる事を祈るのみ!!

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    1. >匿名さん
      こんばんは^^
      ブランド力があれば、スポンサーが現れて、復活すると思います><

      ブランドだけでも、生き残って欲しいですね。

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  2. 高級路線に展開すべきだったと思いますねー…
    ブランド力を高めてヴィヴィアンみたいな高級ゴスロリブランドに格上げ…という大胆な改革が必要だったんだと私は思います。

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    返信
    1. >匿名さん
      匿名さん、おはようございます^^
      ピースナウは根強い人気があったようですので、倒産は残念ですよね。

      アパレル業界について考えると、日本人の特に女性はセンスのいい方が多いですので、流行や季節性に敏感であると、考えています。

      アパレル業界は、春夏秋冬のそれぞれ、シーズンに入る前に商品を売り切ることと、発注をかける必要があるのは、他の業界と違う部分であると思います。

      ピースナウは匿名さんの仰るとおり、高級ブランドとして並行して運営しなければ、事業継続はきつかったのかもしれないですね。

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