キプロス預金封鎖影響が長期化

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キプロスの預金封鎖による影響が、預金封鎖のさらなる延長により続きそうです。キプロスは破綻回避のための預金封鎖と預金課税を、2013年3月19日までの数日で完了する予定でしたが、合意を得るために延長されています。

(1)キプロス破綻危機と預金課税

キプロスは預金封鎖と預金課税により、10万ユーロ以下の預金者には6.75%、10万ユーロ超の預金者には9.9%の課税が当初案でした。

キプロスは預金課税の法律成立を短期で行う予定でしたが、野党の反対で失敗しており、10万ユーロ超の預金者に25%の銀行預金課税が実施されるようです。

(2)キプロスの銀行預金封鎖の長期化

  • 2013年3月15日金曜日 夕方にキプロス国家倒産回避の支援策を発表
  • 2013年3月16日土曜日 休日
  • 2013年3月17日日曜日 休日
  • 2013年3月18日月曜日 キプロスの銀行が休業、高額預金引き出しできず
  • 2013年3月19日火曜日 銀行預金が目減り←銀行休業、預金封鎖の延長に変更(1回目)
  • 2013年3月20日水曜日 銀行休業、預金封鎖の延長に変更(1回目)
  • 2013年3月21日木曜日 銀行休業、預金封鎖の延長に変更(2回目)
  • 2013年3月22日金曜日 銀行休業、預金封鎖の延長に変更(2回目)
  • 2013年3月23日土曜日 休日
  • 2013年3月24日日曜日 休日
  • 2013年3月25日月曜日 祝日
  • 2013年3月26日火曜日 銀行預金が目減り←銀行休業、預金封鎖の延長に変更(3回目)
  • 2013年3月27日水曜日 銀行休業、預金封鎖の延長に変更(3回目)
キプロスは銀行預金封鎖の期間が、2回延長されていますが、3回目の延長によりさらに2日間延長することを発表しています。

(3)キプロス中央銀行が銀行封鎖は27日までと発表

キプロス預金封鎖影響が長期化していることについて、2013年3月26日の読売新聞が報じているので見てみましょう。
これを受け、キプロス中央銀行は、国内銀行の休業期間を2日間延長し、再開日を28日にすると発表した。ユーロ圏との合意で決まった銀行再編に向け、混乱を避ける狙いがある。
キプロス中央銀行は、3回目の預金封鎖延長を発表しており、影響が長期化しています。キプロスは預金封鎖は、銀行再編の混乱を避けるためとしていますが、当初発表した期間よりも預金封鎖の期間は延びており、キプロスの信頼は一段と失墜したと言えそうですね。

(4)預金封鎖の目的は預金引き出しの回避

キプロスでは取り付け騒ぎを回避するため、16日から国内全行が窓口業務を休業している。
キプロスが預金封鎖を行った目的は、預金の一斉引き出しによる銀行の倒産を回避することが目的の一つですね。キプロスだけでなく銀行は預金者のお金で、融資の実行や運用を行っていますので、常に手元に現金があるわけではないです。

(5)ユーロ圏は金融支援に合意

ユーロ圏は25日、金融危機に陥ったキプロスへの最大100億ユーロ(約1兆2100億円)の支援実施で合意した。
ユーロ圏は金融支援について、キプロスの預金課税を条件としていました。キプロスの預金課税は当初内容から変更しており、少額預金者保護することで高額預金者の課税を25%と強化しましたが、ユーロ圏と合意したようですね。

キプロス預金封鎖の影響が長期化と預金課税は、財政が悪化している国の銀行預金や国債はリスクが高いことを認識した方が多いのではないでしょうか。

キプロス預金課税の金利100%と銀行倒産を、ユーロ圏からの金融支援と引き換えに実行するようですが、国債に対して何かデフォルト事象が発生するのか、注目ですね。
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