マツヤ粉飾決算の仕組み

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マツヤが粉飾決算を発表していますので、粉飾決算の仕組みについて見てみましょう。マツヤはジャスダックに上場するスーパーであり、利益を水増しすることで粉飾決算を行っています。マツヤは社長が粉飾決算を把握していたにも関わらず、隠蔽を行っており、監査法人も見抜けていませんでした。


上場企業の粉飾決算

上場企業は、監査法人から会計監査を受ける必要がありますが、上場企業の粉飾決算の事例がいくつかあります。
マツヤはジャスダックに株式上場していまが、粉飾決算はオリンパスのように東証一部上場企業でもあります。

株主は、監査法人が監査した決算書を信用するしかないです。上場企業の粉飾決算事例がある事を考えると、株式投資の際に特定銘柄に集中投資するリスクは高いということでしょう。
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利益の水増しによる粉飾決算

マツヤの粉飾決算について、2013年2月9日の中日新聞が長野のスーパー「マツヤ」が粉飾決算と報じているので見てみましょう。
長野県内に32店舗を展開するジャスダック上場のスーパー「マツヤ」(長野市)は9日、2010年3月から12年8月までの間、仕入れ先からのリベートがあったと見せかけ計1億8千万円を架空計上し、利益を水増しする粉飾決算をしていたと発表した。
マツヤの粉飾決算はリベートの架空計上で、利益を水増しして粉飾決算を行っています。マツヤの粉飾決算の仕組みについて見てみましょう。

役員が利益水増しを指示 リベートを架空経常

マツヤによると、仕入れ先から取引量に応じて支払われる「仕入割戻金」と呼ばれるリベートを、実際にはないのに計上していた。 
1月末に退職した営業など担当の元取締役が、競争激化で売上高が伸び悩んでいたため会社の利益を大きく見せようと指示し、複数の社員が関与していたという。
マツヤの粉飾決算の仕組みについて、スーパー業界の業界慣行と合わせて見てみましょう。
  • 仕入先から商品の仕入れ
  • 取引量に応じて仕入先はリベートを支払い
  • 販売先は仕入れ割戻金で、決算の利益が増加
マツヤの粉飾決算は、仕入れ割戻金を架空計上していますが、担当の監査法人は売上や手元現金などから気付かなかったのでしょうか。

マツヤの社長は不正を隠蔽 私財で穴埋め

12年8月、当時の小山光作社長らが不正を把握したが公表せず、小山社長ら取締役3人が私財6千万円で架空計上の一部を穴埋めしていた。
マツヤ社長は、不正を把握していたが、公表しなかったようですね。株主から株主代表訴訟で、隠蔽していたことを善管注意義務違反に問われて、損害賠償が必要になる可能性があるかもしれないですね。

監査法人は粉飾決算を見抜けず

12年12月に監査法人に告発文書が送られ、問題が表面化。マツヤは第三者委員会を設置し調査していた。小山社長は8日付で引責辞任し、代表権のない取締役会長に退いた。
マツヤの粉飾決算は、監査法人が見抜いたわけではないようですね。上場企業の粉飾決算を監査法人が見抜くことができなければ、株式市場に対する信頼が失われることにも繋がりそうですね。

マツヤ株式は整理銘柄に指定

新社長に就任した小山栄造氏は、9日に本社で開いた会見で「関係者に迷惑を掛けた。信頼回復に努めたい」と謝罪。不正を指示した元取締役を刑事告訴するかは、決めていないという。 
 この問題の影響でマツヤは期日までに12年9~11月期決算の報告書を提出できず、1月9日に監理銘柄に指定された。
マツヤ粉飾決算により、株価は急落しています。マツヤの株価急落で損失を受けた株主はいると思いますが、元取締役を刑事告訴するかは決めていないようですね。

マツヤ粉飾決算の仕組みを監査法人が見抜けなかったということは、スーパー業界で同様の事例の可能性を、投資家は考える必要があるかもしれないですね。
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