フタバ産業元社長逮捕 不正融資と脱税

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トヨタ系フタバ産業の元社長が、不正融資で逮捕されました。フタバ産業は、不正融資と脱税など不祥事により、元役員が逮捕されていました。フタバ産業の元社長の指示であるとされていましたが、元社長は逮捕されていませんでした。

(1)元社長が不正融資に関与か

フタバ産業元社長の逮捕と不正融資について、2013年2月6日の時事通信が報じているので見てみましょう。
東証1部上場の自動車部品会社「フタバ産業」の元役員らが、関連会社への不正融資を隠す目的で書類を偽造するなどしたとされる事件で、愛知県警は6日、有印私文書偽造・同行使容疑で、新たに元社長の小塚逸夫容疑者(69)を逮捕した。
フタバ産業は、関連会社への不正融資問題で、役員がすでに逮捕されていますが、元社長は逮捕されていませんでした。
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(2)フタバ産業不正融資の仕組み

フタバ産業の不正融資について、1月にフタバ産業、逮捕と不正融資のお金で元社長の肝いりであるとまとめました。東証一部上場企業であるフタバ産業の役員が、不正融資に関与した点で異例の事件ではないでしょうか。
  • フタバ産業から名古屋市の取引会社にお金が渡る
  • 名古屋市の取引会社から子会社に、取締役会の決議を経ずに不正融資
  • 取引会社2社から、銀行の振込み伝票を偽造して、不正融資を偽装
  • お金は17億円が返済されていない
フタバ産業の子会社への不正融資は、元社長の肝いりであるとされています。フタバ産業の元取締役が逮捕される一方で、元社長は逮捕されず不正融資の責任は曖昧でした。

フタバ産業は不正融資で役員に複数の逮捕者がでていますが、不正融資のお金は脱税の指摘をすでに受けています。

(3)不正融資のお金は脱税と指摘

トヨタ系フタバ産業、脱税と逮捕でまとめましたが、不正融資のお金は、国税局に悪質な課税逃れの指摘を受けており、重加算税の処分を受けています。
  • フタバ産業は、子会社から部品を高値で買取
  • フタバ産業の経費が膨らみ納税額が減少
  • 脱税の指摘を受ける
フタバ産業の不正融資と、脱税の指摘を受けた理由については、上記をご参照下さい。フタバ産業が不正融資で経費を増額させて、不正に税金を減らしたと認定されたようですね。

フタバ産業 中国賄賂で逮捕の不祥事を見ると、不正融資を捜査する過程で贈賄についても捜査が行われています。フタバ産業は海外展開を急速に進めていましたが、拡大路線を志向するなかで様々な歪が発生したようですね。

(4)フタバ産業、不正融資事件の問題点

フタバ産業やフタバ産業の株主が、元社長や元役員の不正融資で受けた損害についてまとめると下記になります。
  • 不正融資のお金が返済されていない
  • 脱税であると認定され重加算税による追徴課税
  • 株価に対して、役員の不祥事は悪い影響
  • 東京証券取引所全体の上場企業は、信頼低下
フタバ産業の元社長が逮捕されましたが、役員は先に逮捕されていました。フタバ産業の不正融資と脱税のお金を、元役員は全て返済しておらず、フタバ産業の株主が最大の被害者と言えるのではないでしょうか。

フタバ産業の元社長逮捕と不正融資事件について、2013年2月8日の日経新聞夕刊15面が報じているの追記します。

(5)フタバ産業元社長が監査役とやりとり

元社長が監査役のもとに出向く

(フタバ産業の)元社長の小塚小塚逸夫容疑者(69)=有印私文書偽造容疑などで逮捕=が別会社への支払いを装う書類を持って自ら監査役のもとに出向いていたことが7日、愛知県警への取材で分かった。
フタバ産業元社長が逮捕されましたが、監査役のもとに自ら出向いていたのであれば、フタバ産業元社長の関与は濃厚ですね。

不正融資15億円の摘要項目

約15億円は別会社への「金型代金」として処理されたが、同年9月に監査法人が「実態はBDLへの支払いではないか」との疑義を指摘。
不正融資のお金は、フタバ産業は金型代金として処理していたようですね。フタバ産業は、トヨタ系の自動車マフラー大手ですので、製造業である事を感じる方がいるのではないでしょうか。

フタバ産業元社長が監査役に偽造書類を手渡した

この際に小塚元社長は開発費の支払いでの処理に言及したとされ、約1ヵ月後に加藤元執行役員と共に監査役のもとへ説明に訪れた際、偽造された伝票の写しなどの関連書類を手渡したという。
フタバ産業が不正融資のために偽造した書類は、元社長が監査役に手渡していたとされています。フタバ産業元社長の逮捕で、不正融資と脱税の真相が少し明らかになったのではないでしょうか。
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