社員や役員の経費不正処理
トヨタやIHI子会社、フタバ産業など上場企業の社員や取締役であっても、会社のお金を横領している人間がいることが分かります。社員や役員の経費不正処理の事例があると、コンプライアンス対策で特に経費や領収書など、お金に関わる業務が複雑になっていますが、仕方ないのかもしれないですね。
医療機器販売会社が税務調査
イノメディックス脱税横領の仕組みについて2013年2月23日の毎日新聞が所得隠し:3億円申告漏れ…医療機器販社と報じているので見てみましょう。医療機器販売「イノメディックス」(東京都文京区)が、東京国税局の税務調査を受け、12年2月期までの5年間に3億数千万円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。イノメディックスが脱税の指摘を受けていますが、イノメディックスの脱税と社員の横領による経費水増しがあるようですね。
脱税は期末賞与や経費水増しで重加算税
国税当局は期末賞与などに関して同社に仮装隠蔽(いんぺい)行為があったと判断、重加算税を含む追徴税額は約1億数千万円とみられる。同社は既に応じている。イノメディックスの脱税で社員の横領に触れられていますが、会社も期末賞与の経理処理で不審な点があると指摘されていますね。イノメディックスの脱税は、重加算税を受けており、悪質な事例であると判断されている事が分かります。
社員が横領の仕組み
また、関係者によると、税務調査では同社の複数の社員が経費で購入したパソコンなどを売買していたことが判明。売却代金を私的に流用していた。
都内の病院に架空の請求書を送って入金させることで穴埋めして、横領が発覚しないようにしていたという。同社の田中凡実(つねみ)社長は「当局の指摘に従った」と話している。イノメディックス社員の脱税横領の仕組みについて見てみましょう。
- イノメディックスの複数社員が経費で物品を購入
- イノメディックスの社員が物品を売却して、お金を横領
- 隠蔽工作に都内の病院を活用
- 架空請求書で入金させる事で穴埋め
取引先を騙した横領事件
イノメディックス社員は、すでに取引があったように病院に話してお金を振り込ませ、PC購入と売却代金(横領金額)の差額を補填したと管理人は推測しました。- 物品購入代金100
- 取引先を架空請求書による入金100
- 物品売却による横領50
創業から80年を超える
同社のホームページなどによると、医療機器の販売などを主な業務として1930年創業。資本金7800万円で従業員数は約300人。関東を中心に10営業所を展開している。民間信用調査会社によると、08年に同業者を吸収合併し業容を拡大。12年2月期の売上高は約456億円。イノメディックスは、業歴が80年を超えている会社ですが、業容を拡大しており内部管理体制が追いついていなかったのかもしれないですね。
イノメディックス脱税横領の仕組みを見ると、企業が社員の不正監視や取引権限をチェックするなどコンプライアンスがきつくなるのは、世の中の流れとして仕方がないのかもしれないですね。 スポンサードリンク
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