脱税の指摘
フタバ産業の逮捕と不正融資のお金について説明しましたが、この仕組が脱税の指摘を受けています。トヨタ系自動車メーカーのフタバ産業の脱税について、2013年1月31日の日本経済新聞夕刊19面で報じられています。自動車マフラー大手「フタバ産業」(愛知県岡崎市)が名古屋国税局の税務調査を受け、2011年3月期までの4年間で計約15億5千万円の申告漏れを指摘されていたことが31日、わかった。フタバ産業は、名古屋国税局から税務調査を受けて、多額のお金を払う事になったようですね。フタバ産業の脱税は、取引先からの迂回融資が問題となっており、監査法人の会計監査をすり抜けています。
フタバ産業 中国賄賂で逮捕の不祥事を見ると、不正融資を捜査する過程で贈賄が発覚しており、会社の関与が気になりますね。フタバ産業は技術力が高い会社であり、筆頭株主はトヨタ自動車ですので、倒産に直結することはないでしょうね。
追徴課税の支払いと問題点
過少申告加算税を含めた追徴税額は約4億円で、同社は既に修正申告したという。フタバ産業は、追徴課税を含めて修正申告を行ったようです。フタバ産業の問題点は、フタバ産業の逮捕と不正融資のお金で説明しましたが、この役員の不正融資で脱税と指摘された点です。
フタバ産業はコンプライアンス上の重大な問題点を抱えている事が明らかになりましたが、その仕組について見てみましょう。
経費の過大計上と子会社支援のポイント
関係者によると、同社の子会社が車部品をメーカーに納入する際、経理上フタバ産業を経由する形をとっていた。同社は実際にメーカーに納入する代金より高値で子会社から部品を買い取っており、国税局はフタバ産業が経費を過大に計上したと判断したとみられる。フタバ産業が受けた指摘について簡単に整理します。
- フタバ産業は、子会社から部品を高値で買取
- フタバ産業の経費が膨らみ納税額が減少
- 脱税の指摘を受ける
子会社の名前は不明ですが、役員の出資していた会社への支援であれば、役員保有の株式の価値が上がる一方で、フタバ産業の株主は被害を受けた事になります。
フタバ産業は問題がないと考えていた
同社は「経営状態が悪化していた子会社を支援するための手法で、問題はないと考えていた」としている。フタバ産業は問題がないと、考えていたということは自動車業界では普通の考え方なのでしょうか。
トヨタ自動車でも、経費の不正請求の問題点を自ら公表していました。フタバ産業は問題点を、先に公表する事に失敗したのかもしれないですね。フタバ産業元社長逮捕 不正融資と脱税にまとめましたが、元社長が逮捕されました。 スポンサードリンク
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