(1)イニシア・スター証券ホームページで破産を開示
イニシア・スター証券株式会社は平成25年1月18日東京地方裁判所に破産手続開始申立を行い、2月1日午後5時、破産手続開始決定を受けました。 破産者並びに破産手続に関する情報等については、本HPにて開示します。
イニシア・スター証券株式会社 破産管財人 弁護士 本山正人イニシア・スター証券株式会社が倒産を、イニシア・スター証券ホームページで破産手続きの開始を開示していますので、内容について見てみましょう。
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(2)破産手続き開始
平成25年2月1日 債権者各位 イニシア・スター証券株式会社破産管財人
弁護士 本山正人 破産管財人からのお知らせ
イニシア・スター証券株式会社は、平成25年1月18日東京地方裁判所に破産手続開始の申立てを行い、同年2月1日午後5時、破産手続開始決定を受けました(東京地方裁判所平成25年(フ)第350号)。イニシア・スター証券は、裁判所に破産の申し立てを行っていますので事業継続を断念していますね。
- 平成25年1月18日 東京地方裁判所に破産手続開始の申立て
- 平成25年2月1日午後5時、破産手続開始決定
(3)税金滞納により配当はなし
破産申立ての際に提出された一件記録によれば、破産者には多額の財団債権(税金の未払い等)が存在する一方で、資産は乏しく、現状では債権者の皆様に破産債権の届出を頂いても配当することが困難な状況となっております。イニシア・スター証券は、税金を滞納しており、手元資産が少ない事が読み取れます。
- 税金の未払いがある
- 資産は乏しい
- 債権者に配当が困難(借入などの債権に返済できない)
(4)金融商品取引業者としての登録を取り消し
なお、既にご承知かと思われますが、破産者は、昨年12月5日、顧客区分管理必要額を運転資金等に流用しているなどの事由によって、金融商品取引業者としての登録を取り消されております(詳細については関東財務局のホームページにおけるリリースをご参照下さい。)。金融庁は、イニシア・スター証券に対して、金融商品取引業者としての登録を取り消しているようですね。金融商品取引業者としての登録を取り消したということは、証券会社としての存続が無理になったということでしょう。
アーツ証券倒産の理由をまとめましたが、金融商品取引業者の資格があったとしても、ひどい商品を販売していることがあります。大手証券会社は、詐欺のような金融商品を扱えないため、零細証券会社が詐欺商品を売ることはよくありますね。
(5)顧客資産の流用を調査
こうした顧客資産の流用の点も含め、破産者における不正な金銭支出の有無を調査し、関係者に対する責任追及も視野に入れて管財業務を行ってまいります。イニシア・スター証券の関係者は、顧客資産の流用を含めて調査がされそうですね。先ほどの金融庁がイニシア・スター証券に対して下した、処分について見てみましょう。
(6)金融庁関東財務局が処分と倒産の理由
イニシア・スター証券の倒産前に、金融庁関東財務局イニシア・スター証券株式会社に対する行政処分についてを2012年12月5日を発表しているので見てみましょう。
- 預金勘定に214百万円計上だが、預金残高は14百万円と虚偽の報告
- 顧客からの預かり金が116百万円不足
- 会長が顧客からの預かり金を、貸付金や立替金に、125百万円を運転資金等に流用
- 預金残高が少なく資金繰りの目途がつかない
イニシア・スター証券は倒産しましたが、顧客資産流用先とお金の使用理由がどのようなものであったのか気になりますね。 スポンサードリンク
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