クロニクル倒産と上場廃止

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クロニクルは、親和銀行不正融資事件やスイス資産家事件で話題となりましたが、上場廃止後すぐに倒産しています。クロニクルは自己破産により倒産していますので、支援者が見つからなかったのか清算が目的なのか気になりますね。


(1)上場企業の倒産と不祥事

企業で不祥事が発生すると、取引先の信頼がなくなり倒産することがあります。上場企業は、債務超過になれば上場廃止になりますので、粉飾決算を行う企業もありますが、監査法人が倒産したり公認会計士が逮捕される事例もあります。

クロニクルは親和銀行の不正融資事件の舞台となったことや、スイス資産家行方不明事件などで話題になった企業ですが、上場廃止後すぐに自己破産の決断をしていますね。
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(2)クロニクルが自己破産で倒産

クロニクル倒産と上場廃止について、2013年7月31日の帝国データバンクが、元・ジャスダック上場のクロニクルが自己破産申請へを報じているので見てみましょう。
(株)クロニクル(TDB企業コード:988304006、資本金50億7038万5000円、東京都港区浜松町1-18-11、登記面=東京都港区南青山2-27-20、代表堀達夫氏)は、7月30日付で高柳一誠弁護士(東京都墨田区江東橋4-29-12、電話03-5625-2773)ほか1名に一任、自己破産申請の準備に入った。
クロニクルは、スイスの資産家である霜見誠さん夫妻が行方不明になり、埼玉県で発見された事件で話題となりましたが、上場廃止となり倒産しています。クロニクルは自己破産の申請準備を行っていますので、過去の事件や財務状態が悪く、スポンサーが見つからなかったようですね。

(3)宝飾品やブランド品の販売

  1. 1978年4月 富士流通として創業
  2. 1980年3月 法人改組
  3. 設立当初は、主に宝飾品の卸売業
  4. 1984年 小売主体に転換 海外一流ブランドの時計やバッグを取り扱い
  5. 1989年 エフアールに社名変更
  6. 1991年に株式を店頭公開
  7. 1992年9月期 売上高約268億3200万円
クロニクルは宝飾品やブランド品の販売により、売上を大きく伸ばしており、ジャスダックで株式公開を行っています。

ジャスダックは新興市場として注目を集めていますが、アトラス倒産とインデックスの粉飾決算を見ても分かりますが、問題のある会社も多いですね。

(4)親和銀行からの不正融資事件

  1. 1998年5月 親和銀行からの不正融資事件により、当時の代表ら2名が逮捕
  2. 動産ファイナンス事業や投資事業を開始
  3. 個人消費の低迷により宝飾事業が低迷
  4. 2000年9月 なが多に社名変更
  5. 2001年9月期売上高 約32億6100万円
  6. 2006年 クロニクルに社名変更 持ち株会社に移行
  7. 子会社に宝飾事業を譲渡 WEB情報事業などの子会社を買収
親和銀行は、辻田徹元頭取の女性スキャンダルによる、フロント企業への不正融資事件特別背任で逮捕されていますが、クロニクルが舞台となっていますね。親和銀行 横領脱税の不祥事が最近ありましたが、頭取が絡んだ100億円を超える不正融資が過去にあったこということですね。

クロニクルは、六本木事件に関連した組織や、山口もえさんの元夫が関連している会社と言われており、アーティストハウスやアンティコルムの案件でもいろいろと投資を行っているようですね。

魁コンサルティング倒産と詐欺は、みずほ銀行築地支店の不正融資事件ですが、銀行がお金に絡むと、巨額の資金が動いていることが分かりますね。

(5)経営悪化と上場廃止

  1. 宝飾事業の不振で業績悪化
  2. 2012年9月期売上高 約990万円 当期純損失約29億6300万円
  3. 2007年9月期以降6期連続で最終赤字
  4. 資金繰りが悪化 慢性的な支払い遅延状態
  5. 2013年7月17日 有価証券報告書を期限内に提出できず上場廃止
  6. アメイジングバリュー、ドゥーズ、クリエイト24、エフ・データクリエイションの子会社も自己破産申請の予定
クロニクルの業績を見ると、最終赤字と資金繰り悪化により、いつ倒産してもおかしくなかったことが分かります。クロニクルは上場廃止後すぐに倒産していますが、ジャスダックが上場廃止に踏み切るのが遅かった理由は、過去の経緯を考えると気になりますね。
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