競馬売上回復の理由

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競馬の売上は、バブル崩壊により低迷が続いており、競馬場破綻が噂されてきました。競馬は、景気回復により売上が回復しており、インターネットの活用により高知競馬場は復活していますね。


(1)馬券の売上推移 バブル景気と売上高拡大

  1. 1985年競馬売上 1兆6459億円
  2. 1986年競馬売上 1兆8014億円
  3. 1987年競馬売上 1兆9731億円
  4. 1988年競馬売上 2兆2067億円
  5. 1989年競馬売上 2兆5545億円
  6. 1990年競馬売上 3兆0985億円
  7. 1991年競馬売上 3兆4338億円
  8. 1992年競馬売上 3兆6139億円
  9. 1993年競馬売上 3兆7454億円
  10. 1994年競馬売上 3兆8066億円
  11. 1995年競馬売上 3兆7666億円
  12. 1996年競馬売上 3兆9862億円
  13. 1997年競馬売上最盛期 4兆0007億円
競馬の売上高は、バブル景気により盛り上がっており、売上高が右肩上がりに推移していきました。好景気になれば、競馬やパチンコのようなギャンブルは売上高が増えるため、娯楽産業は景気がよくなります。

競馬業界は、バブル崩壊後も売上高が拡大しており、1990年代も規模の拡大が続いてきました。競馬の売上は、1990年に売上高が3兆円を超えており、その後も売上4兆円に向かって拡大が続いています。

競馬の売上を見れば、ギャンブル産業が不景気に対して強いと言われる背景が、バブル崩壊後の売上拡大が要因でしょう。競馬への投資は、効率的に大量の馬券を購入することにより、数億円の利益を手にした勝ち組もいるようですね。
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(2)馬券の売上低迷と不景気の影響

  1. 1998年競馬売上 3兆8012億円
  2. 1999年競馬売上 3兆6572億円
  3. 2000年競馬売上 3兆4348億円
  4. 2001年競馬売上 3兆2587億円
  5. 2002年競馬売上 3兆1335億円
  6. 2003年競馬売上 3兆0103億円
  7. 2004年競馬売上 2兆9314億円
  8. 2005年競馬売上 2兆8946億円
  9. 2006年競馬売上 2兆8233億円
  10. 2007年競馬売上 2兆7591億円
  11. 2008年競馬売上 2兆7502億円
  12. 2009年競馬売上 2兆5901億円
  13. 2010年競馬売上 2兆4276億円
  14. 2011年競馬売上の底 2兆2936億円
  15. 2012年競馬売上 2兆3943億円
  16. 2013年競馬売上 2兆4049億円
  17. 2014年競馬売上 2兆4936億円
競馬の売上は、1997年に4兆円を超えましたが、1998年から売上高が低下を始めています。日本の名目GDPは、1997年の523兆円が最盛期になっているため、競馬の売上高に国内景気は大きく影響しているのでしょう。

サラリーマン平均年収推移お金がない生活破綻をまとめましたが、1997年に会社員の平均給与が最大になっており、その後は回復せずに下落が止まらなくなっています。競馬やパチンコは、建設業界や造船業界などの日雇い労働者だけでなく、普通のサラリーマンに人気がありました。

競馬の売上回復のためには、景気回復すれば即効性はありますが、日本のGDPは低迷が続いています。競馬産業は、娯楽が多様化する中で若者の開拓も遅れていたため、売上回復の目処が立たないことが口コミで言われてきましたね。

(3)競馬売上高の世界ランキング2003年

  1. 世界競馬売上高ランキング1位 日本 約3兆5000億円 世界シェア約29%
  2. 世界競馬売上高ランキング3位 イギリス 約2兆円 
  3. 世界競馬売上高ランキング2位 アメリカ 約1兆9000億円
  4. 世界競馬売上高ランキング4位 フランス 約1兆円
競馬産業の世界ランキングを見れば、日本の競馬が売上を回復することは、簡単ではないことが分かりやすいでしょう。世界ランキングは、2003年の少し古いデータであり中央競馬と地方競馬の合算と思いますが、日本はアメリカよりも競馬の売上が多いです。

日本とアメリカは、アメリカの人口が2倍近いため、日本の方が一人当たりの馬券売上高が4倍近いことになります。競馬の売上回復のためには、一人当たりの馬券売上高が多いため、新規顧客の開拓が不可欠になったということですね。

日本のギャンブル産業は、競馬やモーターボートだけでなく、パチンコや宝くじもあるため競争が厳しくなっています。競馬の売上回復のためには、既存顧客の課金を増やすよりも、若者や女性などの新規顧客を呼び込むことが重要になっていました。

(4)競馬の売上が2012年に回復した理由

2011年からの売上回復

  1. 2011年競馬売上の底 2兆2936億円
  2. 2012年競馬売上 2兆3943億円
  3. 2013年競馬売上 2兆4049億円
  4. 2014年競馬売上 2兆4936億円

売上が回復しなかった理由

  1. 2011年は東日本大震災があった
  2. リーマンショック後の不景気が長期化した
  3. 競馬は娯楽産業のため生活必需品ではない
競馬の売上高推移をまとめましたが、2011年が売上の底になっており、売上回復が始まっています。2011年の競馬は、東日本大震災の影響により開催が減少しただけでなく、消費を控えるムードが強くなりました。

競馬の売上回復は、リーマンショック後の不景気だけでなく、東日本大震災により絶望的であると思われてきました。娯楽産業は、生活必需品とは違って世の中の影響は大きく受けるため、競馬は深刻な災害の影響を受けたのでしょう。

競馬業界は、売上回復するためには景気に左右されるだけでなく、新しい顧客を掘り起こすことが重要になりました。競馬の売上回復は、2012年から始まっており、馬券の買い方が変わったことも大きく影響していると言えそうですね。

(5)馬券の買いやすさが景気回復に間に合った

  1. 東日本大震災の復興需要により建設需要が増加
  2. 復興需要とアベノミクスによりトラック輸送の需要増加
  3. アベノミクスにより輸出産業の競争力が大幅に回復した
  4. アベノミクスにより工場や造船などの雇用も回復している
  5. 地方競馬と中央競馬の提携により馬券購入時間が延びた
競馬の売上回復した理由について、馬券を購入する世代の購買力が向上していることは大きな要因になります。公共事業の予算カットは、社会保障費の増加により続いてきましたが、東日本大震災の復興需要が発生しました。

アベノミクスによる不動産再開発により、建設業の需要は力強く押し上げられているうえに、為替レート円安ドル高により輸出企業の競争力も回復しています。競馬の売上回復は、現場のあんちゃんと呼ばれる人達の賃金が上昇しており、馬券を買う余力も生まれてきました。

競馬 税金と脱税裁判をまとめましたが、馬券の購入により数十億円儲けたことは口コミで話題になりました。競馬は、自分のファンや騎手を応援する人だけでなく、投資を繰り返す人を拾うことにより売上は回復しています。

競馬界の営業努力は、地方競馬と中央競馬の提携を重視しており、2012年10月からIPATによる地方発売に踏み切りました。競馬売上回復の理由は、景気が回復してくる局面になる前後に、顧客重視の馬券が買いやすい環境を整備したことが大きいですね。

(6)高知競馬の売上回復はインターネットが理由

  1. 2012年10月IPAT地方発売
  2. 高知競馬は年間のナイター開催
  3. 高知競馬は上半期の売上高が前年比43%増加している
  4. 高知競馬は土日の中央競馬終了後の客を取り込んだ
  5. 高知競馬の売上高 2003年度66億円 インターネット2億円
  6. 高知競馬の売上高 2004年度50億円 インターネット2億円
  7. 高知競馬の売上高 2005年度49億円 インターネット3億円
  8. 高知競馬の売上高 2006年度43億円 インターネット3億円
  9. 高知競馬の売上高 2007年度40億円 インターネット4億円
  10. 高知競馬の売上高 2008年度39億円 インターネット7億円
  11. 高知競馬の売上高 2009年度55億円 インターネット26億円
  12. 高知競馬の売上高 2010年度60億円 インターネット37億円
  13. 高知競馬の売上高 2011年度71億円 インターネット46億円
  14. 高知競馬の売上高 2012年度83億円 インターネット58億円
  15. 高知競馬の売上高 2013年度118億円インターネット92億円
競馬の売上は、中央競馬が売上回復しただけでなく、地方競馬の売上高も伸びています。高知競馬は、破綻危機が口コミで広がってきましたが、インターネット販売の増加により売上回復しました。

ゴルフ場業界ランキングと動向をまとめましたが、高知競馬の売上回復は、同じ娯楽産業でも応用できない要因ですね。高知競馬は、インターネットによる売上高が急激に拡大しており、2013年度からIPAT導入により一段と増加しています。

競馬は、売上が増えれば配当金の金額が増えることもあるため、大穴の馬券に当選したときの儲けが増えやすくなります。競馬が売上回復した理由は、景気回復が一つの要因と言われていますが、インターネットを利用した地方競馬場もあるということが分かりやすいでしょう。
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