(1)東京オリンピックとスポーツビジネス
オリンピックやワールドカップは、巨額の放映権料やスポンサー収入で運営されています。オリンピックは1984年ロサンゼルスオリンピックで商業化路線を本格的にスタートしており、放映権料収入が大きく増加しています。オリンピックは国威発揚にもなりますので、世界各国や国内都市でオリンピック誘致競争が行われています。日本は東京オリンピックが、二度目のオリンピックとなりますので、東京オリンピックの変化を比較すると日本の発展がよく分かりそうですね。
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(2)オリンピックの放映権料
- 1984年 ロサンゼルスオリンピック 1850万ドル
- 2008年 北京オリンピック 1億8000万ドル
- 2014年 ソチオリンピック 360億円 2016年リオデジャネイロオリンピックとの合計金額
- 2016年 リオデジャネイロオリンピック 360億円 2014年ソチオリンピックとの合計金額
オリンピックの放映権料高騰は指摘されてきましたが、ワールドカップも放映権料が大幅に高騰しており、日本も大きく影響を受けています。
(3)ワールドカップとスポーツビジネス
- 1974年ワールドカップ 西ドイツ大会 940万円
- 1990年ワールドカップ イタリア大会 6億円
- 1994年ワールドカップ アメリカ大会 6億円
- 1998年ワールドカップ フランス大会 6億円
- 2002年ワールドカップ 日韓大会 65億円
- 2006年ワールドカップ ドイツ大会 160億円
- 2010年ワールドカップ 南アフリカ大会 200億円
2002年ワールドカップは日本の単独開催でしたが、意味不明な経緯で韓国と共催になっており、失敗したワールドカップとして有名ですね。平昌オリンピック中止問題と破綻危機を見ると、日韓ワールドカップのときと同じように、日本のお金を活用しようという動きがあったようです。日本にとって、韓国は何の関係もない外国ですが、日本オリンピック委員会の竹田会長が、税金を用いる権限がないのに謎の動きをしていたことが話題になりましたね。
(4)2014年ワールドカップの放映権料
- 2010年ワールドカップ 南アフリカ大会 スカパーが100億円近く支払ったと言われる
- 2014年ワールドカップ ブラジル大会の放映権料 400億円近くの可能性
- 2014年ワールドカップ ブラジル大会をスカパーが中継断念の可能性
ワールドカップ2010南アフリカ大会にスカパーが100億円近くの金額を支払ったことを、2013年10月13日の日刊ゲンダイが報じています。スカパーの業績や財務余力を考えると、ワールドカップ2014ブラジル大会の支払いは可能と思いますが、スカパーの契約者数増加や利益に結びつくのか疑問ですね。
(5)スカパーJSATホールディングスの業績
スカパーJSAT 2011年3月期決算
- 売上高 141,850百万円
- 営業利益 13,503百万円
- 経常利益 12,294百万円
- 当期利益 4,421百万円
スカパーJSAT 2012年3月期決算
- 売上高 155,242百万円
- 営業利益 17,486百万円
- 経常利益 16,702百万円
- 当期利益 8,569百万円
スカパーJSAT 2013年3月期決算
- スカパー2013年3月期決算
- 売上高 159,609百万円
- 営業利益 16,153百万円
- 経常利益 15,698百万円
- 当期利益 9,682百万円
スカパーJSATの財務余力
- 2011年3月期 有利子負債 91,691百万円
- 2012年3月期 有利子負債 62,506百万円
- 2013年3月期 有利子負債 49,398百万円
スカパーがワールドカップ2014ブラジル大会の放映権料のうち、単純に半分を負担すると考えると、400億円のうち200億円が負担となります。スカパーは有利子負債の返済が進んでいますので、ワールドカップ2014ブラジル大会の放映権料を支払う財務余力は十分にあります。
ワールドカップ2014ブラジル大会の放映権料を支払ったとしても、スカパーの新規顧客獲得は、200億円に見合う人数は期待できないでしょうね。ワールドカップ2014ブラジル大会がテレビで放映されない場合、海外メディアの放送などをインターネットで楽しむことになる可能性もありそうですね。 スポンサードリンク
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