(1)マクロ経済の変化による倒産
企業は競合との競争や技術革新により大きな影響を受けるためリスク回避が重要になりますが、マクロ経済の大きな変化は対応に限界があります。大企業と中小企業を比較すると、手元資金や信用力に大きな差があるため、中小企業のほうが倒産リスクが高まりますね。
(2)北海道小樽市の老舗洋菓子業者が倒産
洋菓子の館、倒産の理由について、2013年5月7日の毎日新聞が<洋菓子の館>小樽の老舗、事業停止 震災で物産展中止響く影響を報じているので見てみましょう。帝国データバンク札幌支店によると、小樽市の老舗洋菓子業者、館(やかた、光三鶴社長)が7日、事業停止した。負債総額は4億6000万円。近く自己破産申請の予定。36年設立。洋菓子の館が事業停止により事実上、倒産していますが、自己破産を申請予定のようですね。北海道のお菓子の会社について、北海道村倒産の理由を見ましたが、民事再生法の適用を申請しています。
洋菓子の館は、老舗起業としてのブランド力もありそうですが、洋菓子業界は競争の激しい業界です。洋菓子の館が、民事再生法ではなく自己破産を申請するということは、有力なスポンサーを見つけることに失敗した可能性があります。
(3)百貨店の北海道物産展に出店
小樽、札幌両市で「洋菓子の館」を運営するほか、本州方面の百貨店で開催される北海道物産展に出店するなど積極的な営業活動を展開。百貨店の北海道物産展は人気があり、管理人が出かけたときはお客で溢れていますが、洋菓子の館は積極的な営業活動を展開していたようですね。北海道物産展は、百貨店の人気催し物の一つですが、業者の競争も非常に激しくなっています。
とっぴー倒産の理由をまとめましたが、日本の食品関係会社は、競争が非常に激しく中小企業も多数あります。洋菓子の館は、中小企業の規模であるとことが売上から分かりますが、大手企業との価格競争が厳しくなっているため倒産が続出することになりそうですね。
(4)洋菓子の館は業績不振で売上が減少
ピーク期の07年には7億1400万円を売り上げたが、競争激化や東日本大震災による物産展の中止が響き、12年の売り上げは3億9000万円に減少。洋菓子の館は、マクロ経済に影響を与える大きな環境の変化も受けて、売上高が大きく減少しています。
- 2007年売上高 7億1400万円
- 2012年売上高 3億9000万円
(5)5期連続の赤字
5期連続の赤字となっていた。洋菓子の館は5期連続の赤字となっており、3期連続赤字で経営危機と言われることを考えると、倒産危機であったことが分かりますね。
洋菓子の館、倒産の理由は業績不振に、マクロ経済の大きな変化が重なったことが原因であることが分かりますね。ピッカリ座 倒産の理由は、事業存続の断念による破産ですが、洋菓子の館が破産したのはスポンサーが見つからなかった可能性がありますね。
釧路丸水 倒産の理由は、売上減少と費用の増加により、5期連続赤字と債務超過になっています。釧路管区最大規模の水産加工会社倒産により、北海道の漁業に与える影響がありそうですね。 スポンサードリンク
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