(1)弁護士や公認会計士、税理士など士業の脱税
士業の中でも、弁護士や公認会計士、税理士は社会的な信頼性が高いと思いますが、横領や脱税、粉飾決算などで逮捕されています。弁護士は法律のプロのため、法律相談を行う場合もあると思いますが、悪質な弁護士もいるため、横領や詐欺に注意が必要ですね。
(2)東京弁護士会元副会長の弁護士が横領で逮捕
弁護士、横領脱税で逮捕について、後見女性の預かり金着服、元弁護士会副会長逮捕を報じているので見てみましょう。成年後見制度を利用して女性の預かり金を着服したとして、東京地検特捜部は1日、東京弁護士会元副会長の弁護士、松原厚容疑者(76)(東京都大田区)を業務上横領容疑で逮捕した。弁護士が横領脱税で逮捕されていますが、東京弁護士会元副会長であり、弁護士の中でも高い地位にいた人物であることがあります。
弁護士の横領捜査と逮捕について、東京地検特捜部が捜査に動いており、弁護士の地位を利用した悪質な事件であると判断したのかもしれないですね。
(3)弁護士は横領のお金を生活費やローン返済に活用
松原容疑者は逮捕前の取材に、「生活費や自宅のローン返済などに充てた」と着服の事実を認めていた。弁護士は横領のお金を生活費やローン返済に活用しており、手元資金が不足していることが分かりますね。弁護士は、お金持ちであり資産形成に成功したイメージを抱く方が多いと思いますが、横領を行う弁護士もいますので注意が必要ですね。
(4)成年後見人制度を利用した横領脱税の手口
発表などによると、松原容疑者は2010年3月、後見人として管理していた精神障害のある女性の預金を解約して払い戻した1000万円を自分の口座に移し、着服した疑い。このほか、女性名義の土地を売却するなどして計約2900万円を着服した疑いもあり、特捜部が捜査している。弁護士が横領脱税した手口を見ると、成年後見人制度を利用して、お金を横領していることが分かります。弁護士横領がばれなかったということは、贈与税の申告をしていない可能性が高いので、申告を行わずに脱税を行っていたのでしょうね。
(5)裁判所が弁護士を成年後見人に選び横領
松原容疑者は07年9月、千葉家裁から女性の後見人に選任され、昨年8月に解任された。弁護士が横領脱税で逮捕されていますが、裁判所が成年後見人として選任していることから、保有資産の状況などを査定していたのか問われそうですね。
- 2010年の最高裁判所事務総局家庭局編成年後見事件の概況
- 2010年の選任件数28,606人
- 成年後見人が家族・親族 約58.6%の16,758人
- 第三者成年後見人 司法書士が約15.6%の4,460人
- 第三者成年後見人 弁護士が約10.2%の2,918人
- 第三者成年後見人 社会福祉士が約8.9%の2,553人
- 法人後見は約3.3%の961人
- 知人名義が約0.5%の140人
- その他が約2.8%で816人
弁護士が成年後見制度を悪用して横領を行っていますが、資金繰りが逼迫した人物が成年後見人に選任されることで横領が行われている事例があるかもしれないですね。 スポンサードリンク
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