(1)アメリカ財政収支 当初の見通し
アメリカ財政収支の破綻の可能性が話題となっていますが、2013年4月11日の時事通信が米国の予算教書について報じていました。- 2013年度の財政収支 財政赤字が約9729億ドルの見通し
- 2014年度の財政収支 財政赤字が約7442億ドル 23.5%削減の見通し
- 2023年度の財政収支 財政赤字が約4390億ドルまで削減する計画
- 歳出削減 10年間で2300億ドルの節減 社会保障給付額などの伸びを抑制
- 歳入増加 年収100万ドル超世帯に最低税率30%を課税するバフェット・ルールの導入
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(2)アメリカの財政収支が改善する理由
アメリカの財政収支が破綻を回避する理由として、歳出削減と歳入増加をあげることができますが、GDPに着目してみましょう。アメリカはGDPが伸び続けており、経済規模が拡大しています。アメリカの財政収支が改善しているのは、人口の増加などにより、経済規模拡大が基本的な要素として重要であることが分かります。
(3)国家破綻の可能性
国家破綻の可能性について何度が見てきましたが、アメリカは財政収支の問題に対して、政治が安定しており基軸通貨国であるメリットがあります。アメリカと中国を比較すると、アメリカは選挙という変動要因はあるものの、民主化しているうえに人口が増加しており、独裁体制で高齢化が進む中国よりも政治が安定します。アメリカは財政収支が悪化したとしても、基軸通貨国として強い通貨を保有しているうえに、輸出に依存しない世界最大の経済力がある国で、破綻の可能性は低いと言えます。アメリカ デフォルト10月18日破綻 日本への影響を考えると、米国政府の破綻リスクが懸念されていますが、日本のねじれ国会と同様の事象が発生していることが分かります。民主国家は、選挙を常に意識する必要がありますので、政治パフォーマンスによる経済混乱が発生していますね。
(4)アメリカ財政収支の改善
アメリカ財政収支の破綻について、2013年5月15日の時事通信が、米財政赤字、ピーク時の5割弱に=税収増で―議会予算局試算を報じていますが、改善していることが分かります。米議会予算局(CBO)は14日、2013会計年度(12年10月~13年9月)の米国の財政赤字が6420億ドル(約65兆6000億円)になるとの試算を公表した。税収など歳入が増加するとし、2月時点の予想から2030億ドル下方修正。アメリカ財政収支の破綻が懸念されていましたが、歳入の増加により財政収支の悪化が大きく低下しています。アメリカ財政収支の改善は、為替レートにドル高の影響を与えますが、韓国経済破綻 アベノミクス効果で倒産か注目が高まりそうですね。アメリカの財政赤字削減は、日本にとって輸出増加による景気回復によい影響を及ぼすのか注目している方が多いのではないでしょうか。
(5)財政収支の改善により赤字が大幅減少
08年度以来の低水準で、1兆4000億ドルを超えて過去最悪となった09年度の5割を切る見通し。財政赤字が1兆ドルを下回るのは5年ぶり。国内総生産(GDP)比は前年度の7.0%から4.0%に低下するとしている。アメリカは財政収支の改善により、財政赤字が急速に減少しており、国家破綻の懸念が大きく和らぎそうですね。
- アメリカ財政収支2013会計年度(12年10月~13年9月) 6420億ドル(約65兆6000億円)の試算
- 2013年2月時点の予想から2030億ドル下方修正
- 2009年度 1兆4000億ドル超で過去最悪の5割を切る見通し
- 国内総生産(GDP)比は前年度の7.0%から4.0%に低下
アメリカ閉鎖デフォルト破綻と予算成立見通しについて、きわどい状況が継続しているようですね。アメリカで予算成立見通しが憶測を呼んでいますが、上院議会で成立したとしても、共和党が多数派の下院議会でデフォルト回避が決まるのか注目ですね。 スポンサードリンク
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