(1)韓国経済と通貨協定による破綻リスク
韓国経済は、日韓通貨協定の30億ドル分が終了したことで、破綻リスクが拡大しています。日韓通貨協定は、日韓の納得のもとで縮小されているため、韓国から日本に感謝という感覚はなく、日韓両国ともにお互いに納得していますね。韓国経済は、日韓通貨協定にかわって中韓通貨協定延長により中国破綻危機の影響を大きく受けることになります。韓国の外貨準備高について、チャンネル桜H24年9月8日で放送されていますが、韓国の外貨準備高は450億ドルの米国債以外に有価証券の明細が不明であることが指摘されており、粉飾の可能性が指摘されていました。
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(2)ユーロ安や豪ドル安の影響
韓国外貨準備高、粉飾と破綻危機について、2013年7月3日の聯合ニュースが、6月末の外貨準備高 7か月ぶり低水準=韓国を報じているので見てみましょう。韓国銀行(中央銀行)が3日に発表した6月末の外貨準備高は3264億4000万ドル(約33兆円)となり、前月比で16億6000万ドル減った。2か月連続の減少で、昨年11月以来の低水準。同行は満期を迎えた10億2000万ドル規模の外国為替平衡基金債券を返済したのに加え、ユーロ安やオーストラリアドル安によりこれらの通貨のドル換算額が目減りしたためと説明した。韓国外貨準備高は、ユーロ安や豪ドル安の影響を受けて通貨が目減りしているようですね。外貨準備高の通貨別目減りの割合は不明ですが、豪ドルは先進国通貨であるものの、価格変動が激しいため保有割合が気になりますね。
通貨の変動を見ると、米ドルよりも豪ドルのほうが変動が激しいと言われていますので、韓国の豪ドル購入価格によっては外貨準備高の損失が拡大している可能性もあります。韓国は為替レートウォン安が最近進みましたので、自国通貨高により外貨準備高はウォン換算すると、かなりの損失が外貨準備で発生したと言えそうです。
韓国の外貨準備高は、為替レートのウォン安ドル高の局面で輸出急増しており、外貨準備高が急激に増加しています。韓国の為替レートはウォン高ドル安、ウォン高円安に1割以上是正されていますので、表面上の外貨準備高も数兆円単位で減少していることになります。
(3)韓国の外貨準備高と貿易の動向
- 2013年1月 3289億1000万ドルとなり、過去最高
- 2013年2月 3274億ドル
- 2013年3月 3274億1000万ドル
- 2013年4月 3288億ドル
- 2013年5月 3281億ドル
- 2013年6月末 3264億4000万ドル
韓国の外貨準備高は、為替レートのドルベースで見ると変動があまりないですが、為替レートは米ドル安、韓国ウォン高の傾向となっていますので、自国通貨換算をすると目減り傾向ですね。民主党政権による為替レート円高ドル安政策で、失業と倒産が大量発生しましたが、パククネ政権で為替レート円安ウォン高が進んでいますので通貨高で経済が悪化していますね。
韓国経済破綻反日後悔2014年1月 日本経済と韓国経済比較の破綻を見ると、日本経済と韓国経済の経済格差は縮まっている印象を受けた方が多いと思います。韓国の格言に恩を受けたことは忘れろというのがあるようですね、韓国は日本にお金を何回も要求していますが感謝の念はないと言えそうですね。
(4)韓国外貨準備の内容
外貨準備を項目別でみると、有価証券が2955億7000万ドルで全体の90.5%を占めた。次いで預金が200億3000万ドル(6.1%)、金の保有量が47億9000万ドル(1.5%)、国際通貨基金(IMF)特別引き出し権(SDR)が34億1000万ドル(1.0%)だった。IMFリザーブポジションは26億3000万ドル(0.8%)となった。韓国外貨準備の内容について見てみると、有価証券の割合が最も大きいことが分かります。韓国の外貨準備は、米ドルから人民元に一部がシフトしているという話もありますので、気になりますね。
- 有価証券 2955億7000万ドル 90.5%
- 預金 200億3000万ドル 6.1%
- 金の保有量 47億9000万ドル 1.5%
- 国際通貨基金(IMF)特別引き出し権(SDR) 34億1000万ドル 1.0%
- IMFリザーブポジション 26億3000万ドル 0.8%
韓国経済破綻2014年3月IMF隠れ借金200兆円をまとめましたが、韓国政府は借金の粉飾を行っています。韓国政府の借金は大幅に増加しており、外貨準備高が不良債権化していれば、韓国経済の信用不安は一気に表面化するリスクは高いと言えますね。
韓国経済崩壊最新2016年1月 外貨準備不足の理由を見れば、チャイナショック後の信用不安により、韓国と中国が通貨スワップの締結を要請しています。韓国や中国の外貨準備は、対外援助や政府保証融資により使われているため、通貨暴落を防ぐために全て使えないということですね。
(5)韓国への投資リスク
韓国は国家予算の粉飾が問題になりましたが、韓国経済は日本との貿易に依存していますので、貿易を行っている日本企業も気になっているでしょうね。日本と韓国は関係が正常化していますので、韓国経済が破綻危機になったとすると、日本が韓国を救済することはないでしょうね。韓国が為替レートウォン安により、輸出を中心とした経済成長に成功したのは、金融面で日本からの支援が見込めたことが理由です。日本の国民感情は、韓国よりもASEANや台湾などと友好関係を深めるべきという論調が深まっていますので、韓国の銀行で不良債権が増加していることを考えると貿易決済が破綻するリスクも高まっています。
韓国経済危機2013年12月 パククネ予算破綻で政府閉鎖で、2014年予算の策定に失敗しており政府閉鎖による破綻危機が高まっています。韓国は政府閉鎖により、政治混乱と経済破綻リスクが上昇していますので、投資リスクと投資リターンを考えると投資先として不適切なため敬遠されそうですね。
(6)日本の外貨準備高と韓国の外貨準備高
- 中国の外貨準備高 3兆4426億ドル
- 日本の外貨準備高 1兆2502億ドル
- ロシアの外貨準備高 5184億ドル
- スイスの外貨準備高 5148億ドル
- 台湾の外貨準備高 4066億ドル
- ブラジルの外貨準備高 3744億ドル
- 韓国の外貨準備高 3264億4000万ドル
韓国借金増加で破綻危機を考えると、公共部門の負債を計算すると政府債務が3倍に増加します。韓国外貨準備高が粉飾であるという指摘は気になりますが、中国の金融市場を考えると、外貨準備高はどの国の何で保有しているのかが重要と言えます。韓国政府の財政悪化や、日本と韓国の関係正常化が進んでいることを考えると、外貨準備高の有価証券で損失が拡大していれば、信用不安により経済破綻リスクが高まります。
日韓通貨協定の代替として中韓通貨協定が期待されていましたが、中韓通貨協定中止で破綻危機は解消しておらず、影の銀行問題による中国の金融市場不安定化により使いものにならないようですね。韓国外貨準備の内訳と破綻危機を見ると、外貨準備の比率が少なく、粉飾であれば破綻危機がますます高まりそうです。韓国が外貨準備高の有価証券明細を公表すれば問題は解決しますが、内訳を公表しないということは、損失発生などにより公表できないと解釈されても仕方がないと言えます。 スポンサードリンク
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