(1)倒産の理由
有名企業の倒産が話題になっていますが、知名度や人気を生かして黒字を続けるのは、有名企業であっても困難であることが分かります。ブームで大きく稼ぐことに成功する企業は、ブームが終わると借金返済が困難になり倒産する事例も多いですね。娯楽を対象にした企業は、顧客や時代の変化により売上高が大きく減少することがありますが、事業を変更するのは困難であり、倒産することがあります。会社の倒産は、時代の流れに左右されますので、強いブランド力が重要であると言われる理由ですね。
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(2)ピッカリ座を運営のアルカが破産
ピッカリ座、倒産の理由について、2013年7月22日の産経新聞が、船橋の人形劇団「ピッカリ座」が破産 設立45年の老舗について報じているので見てみましょう。千葉県船橋市を拠点に子供や幼児向けの人形劇団「ピッカリ座」を運営していた「アルカ」は、22日までに東京地裁から破産手続きを受けた。信用調査会社の東京商工リサーチによると、減収が続いたうえ、放送作家で主宰の足立昭氏が昨年死去したことによる。負債額は不明。ピッカリ座を運営のアルカが破産により、倒産しています。中小企業は、社長や幹部の健康状態が経営に大きな影響を与えますが、ピッカリ座の存続にも大きな影響を与えていますね。
(3)人形劇の全国公演
アルカの設立、ピッカリ座の開設とも昭和42年。赤ずきんちゃん、ピーターパン、かぐや姫など名作系の子供向けの着ぐるみ人形劇を全国の劇場やホールで公演。幼稚園や交通安全イベントなどへの出張公演もしていた。ピッカリ座では人形劇を中心に行っていましたが、全国の劇場や出張公演により社会貢献活動も並行して行っていたようですね。
- 全国の劇場やホールで公演
- 幼稚園や交通安全イベントなどへの出張公演
- 公演の収録ビデオ
- 人形など設備のレンタル
(4)公演回数の減少で大幅減収
また公演の収録ビデオや、人形など設備のレンタルなども行っていた。平成9年には年商約5億円をあげていたが、公演回数の減少で昨年は1億円を割りこんでいた。ピッカリ座は、公演回数の減少による大幅減収により経営は不調であったようですね。
- 平成9年 ピッカリ座 年商約5億円
- 平成23年 ピッカリ座 年商約1億円を割り込む
(5)足立昭氏の死去で倒産
同劇団を立ち上げた足立昭氏が亡くなったことで、店じまいを決めたもようだ。すでに電話やホームページは停止している。ピッカリ座が倒産した理由は、足立昭氏の死去により破産を決めたことも大きな要因のようですね。中小企業は、創業者のカリスマや幹部の力に頼る面が大きいですので、健康問題が企業存続に影響を与えると言えます。 スポンサードリンク
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