メガバンク利益比較と部門利益

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メガバンク利益比較をするとき、部門利益を見れば比較しやすいですね。メガバンクは、海外の利益割合が急速に上昇していますが、三菱東京UFJ銀行グループの海外利益は突出しています。


(1)メガバンクと金融企業の利益比較

メガバンクの2014年決算は利益が増加しており、株主還元のために配当を増やしたり、社員の給料を増やしています。メガバンクとオリックスの決算を比較すれば、好景気によって金融関連企業の業績が、大幅に伸びていることが分かりますね。

メガバンクの利益は、リーマンショック後の過去最高利益になっていますが、リーマンショック前と比較すれば業績に特徴があります。メガバンクの利益は、アベノミクスによる景気回復で貸倒引当金が減少しており、多額の貸倒引当金戻入による利益を計上していますね。

メガバンクとオリックスを比較すれば、オリックスは幅広い事業で収益を稼いでおり、りそな銀行グループと同程度の利益水準です。メガバンクは、カードローンや住宅ローンの審査ゆるい経営姿勢になっていますが、利益増加によって低金利でも審査に積極的になっているということですね。
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(2)三菱東京UFJ銀行グループの部門利益

  1. 三菱東京UFJ銀行グループ連結純利益 9848億円
  2. 三菱東京UFJ銀行グループ商業銀行の利益 6502億円 利益割合63.1% 
  3. 三菱東京UFJ銀行グループ信託銀行の利益 1363億円 利益割合13.2%
  4. 三菱東京UFJ銀行グループ証券の利益 977億円 利益割合9.5%
  5. 三菱東京UFJ銀行グループの海外利益 1458億円 利益割合14.2%
  6. 三菱東京UFJ銀行グループのノンバンク利益など -452億円
メガバンク利益比較と部門利益について、2014年5月19日の日経が報じているので見てみましょう。三菱東京フィナンシャルグループは、2014年3月期の利益が1兆円近くになっており、メガバンクで一番儲かっていることが分かりますね。

三菱東京UFJ銀行は、メガバンクの中でも商業銀行の規模が大きく、商業銀行の競争力が大きな強みになっていました。三菱東京UFJ銀行グループの利益を比較すれば、信託銀行や証券の利益もメガバンクの中で最大になっていますね。

三菱東京UFJ銀行グループの海外利益は、ユニオンバンク2014年3月期決算575億円、モルガンスタンレー2014年3月期決算883億円の利益貢献が合計されています。三菱東京UFJ銀行グループは、タイのアユタヤ銀行を子会社化したことで、2015年3月期は数百億円の収益上乗せを見込んでいますので、海外利益がさらに増加しそうですね。

(3)三井住友銀行グループの部門利益

  1. 三井住友銀行グループ連結純利益 8354億円
  2. 三井住友銀行グループ商業銀行の利益 6053億円 利益割合72.5%
  3. 三井住友銀行グループ信託銀行の利益 0億円 利益割合0.0%
  4. 三井住友銀行グループ証券の利益 730億円 利益割合8.7%
  5. 三井住友銀行グループの海外利益 約500億円 利益割合6.0%
  6. 三井住友銀行グループのノンバンク利益など 1071億円 利益割合12.8%
三井住友銀行グループとみずほ銀行グループは、メガバンクの中で企業規模が近く、銀行グループの比較がしやすいですね。三井住友銀行とみずほ銀行を比較すれば、三井住友銀行の収益力が高いため、商業銀行の儲ける能力の違いが分かりますね。

メガバンク子会社の利益貢献割合を比較すれば、三井住友銀行グループの子会社は一番儲かっています。三井住友銀行グループは、他のメガバンクと同じように、SMBC日興証券がアベノミクスによる収益拡大に成功しています。

銀行ローンと消費者金融比較の口コミ評価をまとめましたが、三井住友銀行カードローンは、銀行系カードローンで1番人気があるようです。三井住友銀行グループは、三菱UFJグループやみずほグループと比較すれば、部門利益の占める割合が違いますね。

三井住友銀行グループは、メガバンクを比較すれば、リテール業務に大きな強みがあります。三井住友銀行グループの子会社は、カードローンのプロミスだけでなく、セディナや三井住友カードなど信販会社の利益貢献も大きいですね。

(4)みずほ銀行グループの部門利益

  1. みずほ銀行グループ連結純利益 6884億円
  2. みずほ銀行グループ商業銀行の利益 5302億円 利益割合77.0%
  3. みずほ銀行グループ信託銀行の利益 522億円 利益割合7.6%
  4. みずほ銀行グループ証券の利益 512億円 利益割合7.4%
  5. みずほ銀行グループの海外利益 239億円 利益割合3.5%
  6. みずほ銀行グループのノンバンク利益など 309億円 利益割合4.5%
みずほ銀行グループは、みずほ銀行の発足当初はメガバンク最大の規模となっており、経営統合により今後が注目されていました。メガバンクの利益を比較すれば、みずほ銀行グループの利益は最低水準になっており、経営者の能力差によって大きな差ができたと言えますね。

みずほ銀行グループは、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行と比較すれば、みずほ銀行の収益力は低い水準になっています。みずほ銀行と三井住友銀行の利益比較を行えば、みずほ銀行は資産規模が大きいですが、利益水準は差がついていますね。

メガバンク2014年第1四半期決算比較 利益減少の理由をまとめましたが、みずほ銀行グループは利益の減益幅が最大になっています。みずほ銀行グループは、国内商業銀行部門が収益の大部分を占めていますので、融資金利の低下によって利益が先細りになっていますね。

メガバンクを比較すれば、三菱東京UFJ銀行グループや三井住友銀行グループは、消費者金融の子会社化や海外企業の買収に積極的です。メガバンクの利益比較を見れば、みずほ銀行は海外展開だけでなく、消費者金融や信販会社の買収でも失敗していることが分かりますね。

(5)メガバンクの利益と海外収益の拡大

  1. 三菱東京UFJフィナンシャルグループの海外収益割合 約40% 2006年3月期比較10%増加
  2. 三井住友フィナンシャルグループの海外収益割合 約2割強
  3. みずほフィナンシャルグループの海外収益割合 33% 8年前と比較13%増加
メガバンクの利益は、リーマンショック以降で最大の利益となっていますが、部門利益の構成が大きく変化しています。メガバンクは、国内利益と海外利益を比較すれば、海外利益の割合が高まっており収益機会は拡大していると言えそうですね。

韓国ポスコのメガバンク融資先一覧を見れば、韓国の大企業に対して、メガバンクの影響力は大きいですね。メガバンクが海外展開していく中で、韓国企業は政治リスクが高いため、不良債権化を未然に回避することが求められています。

再生可能エネルギー融資比較 審査ゆるい口コミ評価をまとめましたが、メガバンクは国内融資にも力をいれていますが、海外での収益機会が拡大しています。メガバンクの中でも、三菱東京UFJ銀行グループはユニオンバンクやアユタヤ銀行の買収、モルガンスタンレーに出資するなど、海外での利益が増加していますね。

メガバンクの利益比較を行うときに、部門利益を比較することで、海外展開や子会社の事業展開に違いはあることが分かります。メガバンクは、消費者金融やクレジットカード会社を子会社化するだけでなく、海外企業の買収を進めていますので、今後の展開に注目ですね。
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