カネボウ自主回収商品その後と倒産危機

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カネボウ自主回収商品その後が報じられていますが、20%台の回収率で製品のほとんどが使用されています。カネボウは、親会社の花王により倒産危機はまぬがれていますが、初動の遅れによりその後の原因解明が遅れています。


(1)カネボウ倒産と花王子会社で再生

カネボウは長年にわたり粉飾決算を行っていましたが、粉飾決算の発覚により倒産しています。花王は、カネボウの化粧品部門を買収しており、カネボウブランドと言えば、化粧品であることが現愛も定着していますね。
  1. カネボウ倒産まで 繊維 化粧品 食品 薬品 日用品
  2. カネボウ倒産後 花王が化粧品部門のみ買収
カネボウは倒産まで多角化を進めていましたが、黒字の化粧品部門が繊維などの赤字を穴埋めしていました。カネボウの粉飾決算は、繊維事業で多額の飛ばしを行っていましたが、アイスクリームを数十年にわたって在庫計上していたという噂もあるようですね。

(2)カネボウの自主回収商品

  1. ロドデノールを含む54商品
  2. カネボウブランシール スペリア
  3. 赤いキャップのブランシールスぺリアと白いキャップのブランシールは回収対象外
  4. suisai
  5. トワニー
  6. インプレス
  7. アクアリーフ
  8. 株式会社リサージ リサージ
  9. 株式会社エキップ RMK
  10. 株式会社エキップ RMKSUQQU
カネボウ白斑画像 自主回収と倒産の可能性で、カネボウの自主回収商品をまとめていますが、ロドデノールを含んだ回収商品について、上記の通りととなっています。

カネボウが、その後発表している自主回収商品の回収状況と被害者数を見ると、カネボウの商品回収が進んでいることが分かりますが、被害報告から2ヶ月が経過しているのが気になりますね。

(3)カネボウの自主回収状況

(3)-1カネボウへの自主回収製品の問い合わせ状況

カネボウが2013年7月31日のプレスリリースで、2013年7月28日時点の自主商品回収状況について説明していますので、見てみましょう。
  1. 専用フリーダイヤルの問い合わせ数 138485人
  2. 店頭での問い合わせ数 65192人
カネボウの自主回収商品はその後、専用フリーダイヤルと店頭の両方で問い合わせている可能性がありますが、10万人を超える問い合わせがあることが分かります。

カネボウの自主回収商品については、十分な社会問題となっていることが、化粧品についての問い合わせ数を見ても分かりますね。

(3)-2カネボウ自主回収商品の累計回収個数と自主回収率 

  1. 合計回収数 約102.9万個
  2. 当該製品の累計出荷数 約436万個
  3. カネボウ自主回収商品の回収率 23.6%
カネボウは自主回収商品のその後について、顧客からの受付個数や店頭からの回収個数について、推計個数に基づいて100%近いことを発表しています。カネボウの自主回収商品の累計回収個数に着目すると、ロドデノールを含んだ商品は累計出荷数の23.6%にとどまっており、ほとんど使用されていることが分かりますね。

カネボウまだら被害者画像と倒産危機で、2013年5月13日に医療機関からの報告がありましたが、対応が遅れたことが自主回収率の低迷に繋がっています。カネボウがさかのぼって自主回収商品の被害者を調査したところ、報告例があることも報道されており、初動の遅れが問題であることが分かりますね。

(3)-3 カネボウ自主回収商品被害者数と定義

  1. 訪問者数訪問者数 4313人
  2. 3つの症状のいずかれかに該当 1828人
  3. 3ヵ所以上の白斑 5cm以上の白斑 顔に明らかな白斑
  4. 上記症状以外の方 1457人
  5. 回復傾向の方 776人
  6. 該当しない方 252人
カネボウ自主回収商品の被害者数と定義について発表していますが、内容は上記の通りです。カネボウは被害者に対して社員が訪問していますが、訪問者数と症状について発表しています。

カネボウの被害者の方の中には、回復傾向の方がいるようですが、製品回収率が23.6%にとどまったことを考えると、すでに回復した方がいるのか、その後発表があるかもしれないですね。

(4)自主回収とその後

カネボウ自主回収理由と倒産危機について、2013年8月2日の毎日新聞が、<カネボウ>白斑問題 森消費者担当相が調査要請を報じているので見てみましょう。
  1. 化粧品と白斑との因果関係
  2. 化粧品の利用期間や使用量
  3. 使い方と白斑症状の関係性などの調査開始
カネボウの自主回収問題について、消費者庁が薬事法を所管する厚生労働省に調査要請と情報交換を行っていますが、情報収集の段階から行われていることが分かります。

カネボウ自主回収商品は、2ヶ月の発表遅れが指摘されていますが、その後の動向を見ると初動の遅れにより原因解明が全く行えていないですね。カネボウは、花王が親会社ですので倒産危機を免れていますが、粉飾決算発覚前であれば倒産していた可能性が高いですね。

(5)カネボウ化粧品と被害者増加

カネボウの化粧品は、カネボウ白斑被害の隠蔽と倒産危機が報じられていますが、2012年10月に情報を把握していました。カネボウの被害者拡大や初動の遅れは、自主回収せずにアレルギー性皮膚炎であると決めたことが原因ですね。

カネボウ白斑被害者1万人と倒産危機でまとめましたが、被害者数が増加しているえに、情報収集を継続しているようです。消費者庁が記者会見を行っていますが、カネボウ以外の美白化粧品でも、被害が報告されているようですので、美白化粧品の使用自粛が無難かもしれないですね。

カネボウ白斑商品 自主回収失敗の理由と倒産危機を見ると、カネボウと花王の取締役会の間に、休日があることが分かります。カネボウは花王の意思決定後に、自主回収発表が遅れたようですが、カネボウと花王の間で、どういった情報のやりとりを行っていたのか気になりますね。
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