(1)横領脱税とお金の使い道
大企業で横領脱税の不祥事が発生していますが、ギャンブルやFXなどを目的として、お金が使われていることが分かります。横領したお金は、消費者金融からのカードローン返済や住宅ローン返済に充てる事例もあるようですので、大企業の社員であっても横領が発生していることが分かります。
(2)老人ホームで横領の不祥事
神戸老人ホーム横領脱税の方法について、2013年5月27日の毎日新聞が、<横領>「神戸老人ホーム」前事務局長が9200万円を報じているので見てみましょう。神戸市内で老人ホームなどを運営する社会福祉法人「神戸老人ホーム」(八木良三理事長)は27日、前事務局長の男性(57)が2000年4月~昨年10月に、計約9200万円を横領していたと発表した。昨年12月、懲戒解雇した。神戸老人ホームで横領脱税があったようですが、12年間も横領が続いており、内部監査が何の意味もなかったことが分かります。
(3)消費者金融返済にお金を充当
今後、業務上横領容疑で刑事告訴し、損害賠償請求訴訟も検討する。前事務局長は「競馬などのギャンブルや消費者金融返済に充てた」と、横領を認めているという。神戸老人ホームは、刑事告訴と損害賠償請求訴訟を検討しているようですが、横領したお金は取り戻せていない可能性が高いですね。消費者金融に返済するために横領したとしていますが、カードローン審査緩い理由と自己破産は注意すべきですが、ギャンブルでは自己破産ができないですね。
(4)会計責任者が横領
同法人によると、前事務局長は1999年3月から勤務し、00年4月から会計責任者の事務局長などを務めた。神戸老人ホームは会計責任者が横領を続けており、会計担当者を監視することが、組織の資金管理で極めて重要になることが分かります。
(5)未収金を定期監査で調べず
8事業所の職員の所得税や住民税を一括納付し、後日に各事業所から集金する際、一部を着服する手口を約900回繰り返していたという。未収金として計上し、定期監査をすり抜けていたが、財務担当理事が未収金の多さに気付き、発覚した。神戸老人ホームでは、定期監査で未収金を詳しく調べていなかったようですが、当たり前のことが何もできていなかったようですね。横領したお金は、消費者金融の借金返済に充てていますので、手元資金はあまりないことが予想されます。
神戸老人ホームの監査は杜撰ですので、監査担当者や理事が弁済するのか、利用者が不利益を蒙ることになるのか注目ですね。 スポンサードリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿