石渡工業 倒産の理由

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石渡工業は東京駅の駅舎復元に貢献した企業ですが、13期連続の黒字が続いたものの黒字倒産しています。石渡工業倒産の理由は、経営者の健康問題と売掛債権の貸倒による、突発破綻が原因であることが分かりますね。

(1)金融円滑化法と倒産

金融円滑法期限切れ倒産が懸念されていますが、不良債権処理の先送りになっただけであり、企業の再建に繋がっていないとの指摘があります。

オーエンスは金融円滑化法の対象となっていましたが、倒産は先延ばしになっていたものの、デリバティブによる負債などの抜本処理は進まなかったようですね。

(2)石渡工業が民事再生法で倒産

石渡工業、倒産の理由について、2013年6月25日の東京商工リサーチが、東京駅駅舎の復元工事を手がけた石渡工業が倒産したことを報じているので見てみましょう。
そうしたなか東京駅舎の保存・復元工事で銅板屋根工事を担当した(株)石渡工業(調布市、設立昭和47年2月、資本金2000万円、石渡友信社長)が6月24日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約10億円が見込まれる。
石渡工業が民事再生法で倒産していますが、東京駅の復元工事を担当しており、皆さんの中にも新しい東京駅の駅舎を見た事のある方が多いのではないでしょうか。

(3)東京駅の保存・復元工事を担当した老舗企業

同社は大正4年4月創業の老舗で、大手ゼネコンの下請けとして屋根・板金工事を手がけてきた。ピークの平成19年12月期の完工高は16億4791万円を計上していた。東京駅舎の保存・復元工事は平成22年1月手がけ、独特の銅板屋根は赤レンガと並び東京駅の外観の象徴にもなっている。
石渡工業は、老舗企業として創業から間もなく100年が経過する直前に、倒産したようですね。石渡工業は大手ゼネコンの下請けとなっていますが、大手ゼネコンから直接仕事を受注していたのであれば、高い技術力が認められていたことになります。

(4)経営幹部の信用不安

競争激化などから業績は伸び悩み、不採算工事も抱えたことで資金繰りは多額の借入金に依存していた。さらに、23年9月次期社長に就任予定だった前専務、同年11月には前社長が相次ぎ急逝。経営幹部を失い信用不安が広がっていた
石渡工業は経営幹部の健康問題で信用不安が広がったようですが、三和建設 倒産の理由を見ると、倒産直前に役員が退職しています。

中小企業では経営幹部や少数の技術者に依存する事例が多いため、人材が失われるとすぐに経営不安に繋がる可能性があります。

(5)貸倒損失により資金繰りが悪化

24年12月期の完工高は11億5083万円に落ち込んだが、採算は維持していた。ところが、回収を見込んでいた完成工事未収入金の大部分が回収不能となり、資金繰りが急激に悪化
建設業界は受注競争の中で過当競争が進んでいると指摘されてきましたが、石渡工業も資金繰りが急速に悪化していたようですね。
  • 不採算工事も抱えたことで資金繰りは多額の借入金に依存
  • 2012年9月次期社長に就任予定だった前専務が亡くなる
  • 2012年11月には前社長が相次ぎ急逝
  • 完成工事未収入金の大部分が回収不能となり、資金繰りが急激に悪化
石渡工業は完成工事未収入金が回収不能となっていますが、いわゆる売掛金の回収に失敗したようであり、連鎖倒産の可能性もありますね。

アメリカンシルバーウッド倒産の理由を見ると、資金繰りの悪化が主要な要因となっており、企業経営で資金繰り悪化による倒産が多いことが分かります。

(6)手形決済ができず法的整理

この事態を金融機関が厳しく査定したため新たな借入を受けることが難しくなり、7月10日期日の手形決済の資金調達めどが立たなくなり、法的整理で再建を図ることになった。
石渡工業は手形決済の資金調達のめどが立たなくなったため、法的整理になるために倒産していますが、不渡りを出す前に民事再生法で倒産していることが分かります。

石渡工業の倒産について、東京商工リサーチの担当者は、手形決済資金の短期融資があれば企業存続は可能であるという判断をしているのが下記の文から分かります。

(7)円滑化終了による黒字倒産か

今年3月、中小企業金融円滑化法が終了したが、金融機関の厳しい貸出姿勢が各方面から指摘されている。石渡工業も24年12月期まで13期連続の黒字経営だったが、金融機関から資金を調達できずに倒産に追い込まれた。同社の倒産は、今後の金融機関の貸出姿勢と倒産の動向を占うケースにもなりそうだ。
石渡工業は、売掛債権の回収失敗による突発破綻ですが、黒字経営が続いており黒字倒産ですね。金融円滑化法は、貸出条件緩和債権や不良債権を正常先の債権としてきました

金融円滑化法の終了により、金融機関が格付や貸出について従来のように与信管理を行えば、資金繰りが困難になる企業が増加しそうですね。

建設業や卸売業は利益率の低い業界であると言われていますが、ササ井鋼建 倒産の理由も取引先倒産による不良債権の発生ですね。べんりーい食品工業 倒産の理由は、資金繰り困難な中での不良債権発生が原因となっており、中小企業経営の難しさが分かりますね。
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