(1)多国籍企業の脱税と利益の海外移転
多国籍企業は世界中で利益を得ていますが、企業の成長は市場にアクセスできることや優秀な人材やテクノロジーにアクセスできることが、企業成長の大きな理由です。国家は教育や通信インフラなどの整備に多額の予算を割いており、企業が発展する大きな原動力となっています。世界的に有名な多国籍企業が、治安やインフラが長年にわたって安定しない国には、ほとんどなかったことからも、そのことが分かるのではないでしょうか。
スポンサードリンク
(2)メッシの脱税報道
企業だけでなく、スポーツの世界も国境を越えることで、スター選手は社会的に大成功を収める環境が整っています。サッカー世界最強リーグの一つは、スペインですが、世界中で放映権やグッズが放映されており、世界中から優秀な選手が集まり、成功を手にしています。
メッシ選手は、スペインのバルセロナに所属する世界最高のサッカー選手であり、メッシ脱税内容と収入金額を見ると、社会的に成功していることが分かります。
- 世界最高のサッカープレイヤー
- 世界最強のサッカーチームに所属 スペインのバルセロナ
- メッシの年俸 1600万ユーロ
- メッシの年俸 20億3200万円(1ユーロ127円換算)
- 世界中の大手企業とスポンサー契約が数百万ユーロ
- ベリーズとウルグアイの企業に肖像権を売却 租税回避地(タックスヘイブン)の活用
メッシ選手は莫大な収入を得ており、海外企業の活用により脱税を行っている容疑がありますが、スペイン国民が得るはずの税収が、小国に盗まれた形となっていますね。
(3)メッシの脱税は父親が実行犯か
メッシ脱税の出頭日について、2013年6月21日のGoal.comが、脱税疑惑のメッシに出頭命令を報じているので見てみましょう。バルセロナのガバ裁判所は、バルセロナ検察の告訴状を認め、メッシとホルヘ氏に9月17日の出頭を命じた。検察局は、メッシが未成年の頃からこの脱税が行われているため、ホルヘ氏を実行犯と考えている。メッシの脱税が報じられていますが、実行犯は父親である可能性が高いようですね。メッシと父親は、2013年9月17日に出頭命令がでており、欧州チャンピオンズリーグの試合日と重なる可能性があるようですね。
セリエA脱税チームの名前を見ると、インテルなどの有名クラブの名前が含まれており、サッカー選手代理人の脱税問題の報道に注目ですね。サッカー選手と関係の深い経営コンサルタントの関係が気になりますが、関連した脱税事件がスペインで続出する可能性もありそうです。
(4)脱税の金額と追徴課税
有罪となれば、最高で6年の禁錮刑が科される可能性がある。脱税の罪は、1件につき2~6年の禁錮刑で、60万ユーロ以上の脱税であれば、脱税額の2~6倍の罰金が科される。また税務局は、2010年から2012年の収入に関しても調査を開始する方針とのこと。メッシの脱税は、メッシ脱税内容と収入金額でBBCの報道をまとめましたが、400万ユーロを超えていると報じられています。メッシの脱税による罰金が6倍と仮定すると、1ユーロ127円とすれば、30億円(2400万ユーロ)を超える金額を支払う可能性がありますね。
スターバックス税金脱税と節税を認めて納税しており、グローバル企業と小国が協力して、先進国の税金を盗む行為に歯止めがかかるのか注目ですね。グローバル化が指摘されてきましたが、21世紀になって、小国が税金を盗む行為が政治問題になっており、先進国が共同して防ぐための動きの活発化は大きな影響を与えそうですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿