リチャードジノリ破産
リチャードジノリが破産したと、2013年1月7日の共同通信が報道しているので見てみよう。業績は赤字であり、多額の借入もあったようだ。ANSA通信によると、イタリアの有名陶磁器メーカー、リチャードジノリが7日、中部フィレンツェの裁判所から破産宣告を受けた。2011年決算で巨額の赤字を計上し、昨年春から身売り先を探していたという。(共同通信)リチャードジノリは倒産前に、業績の悪化により売却先を探していたようです。
倒産後は未定
裁判所は破産管財人を選任。経営参加に関心を示している企業もあるが、約300人の従業員の雇用継続や同社の存続については未定という。(共同通信)リチャードジノリの倒産後については未定のようです。
日本での販売はリチャードジノリ子会社
1735年創業のリチャードジノリの陶磁器は日本でも人気で、同社が100%出資する「リチャードジノリ・アジアパシフィック株式会社」(東京)が輸入・販売を手掛けている。(共同通信)日本での販売は、子会社が行っているようですね。日本では人気となっている事から、スポンサーが見つかれば、何かの形で販売が継続するのではないでしょうか。
時代の変化とリチャードジノリの借入金
高級洋食器の出番が食洗機で減少
リチャードジノリが倒産寸前であった事を、産経新聞が2012年7月15日に、イタリア便り消えゆくジノリで報道しているので見てみましょう。
だが、現在のように食洗機が普及し、洗浄に適した安い洋食器が幅を利かせるようになると、高級洋食器の出番は減ってくる。それとともに売り上げも減る一方になった。(産経新聞)リチャードジノリの業績悪化の理由として、食洗機の存在があがっています。管理人の私見ですが、100円均一で食器が安く買える時代に、高級な食器の出番は減少していったのではないでしょうか。
借入金が約35億円
5月上旬のさる経済専門紙によると、同社は3千万ユーロ(約29億円)の借入金を抱えており、277年の歴史に幕を下ろしそうだという。古き良きものが消え去る時代である。(産経新聞)為替レートは1ユーロ約115円の水準ですので、約35億円の借入金がある事になります。リチャードジノリ倒産の理由をみると、時代の変化により高級洋食器のニーズが減ったことなのかもしれません。グッチ ジノリ買収と倒産を見ると、グッチが買収提案を行っているようですね。リチャードジノリは、グッチの傘下でブランドが存続しますので、世界中のファンの方が喜んでいるのではないでしょうか。 スポンサードリンク
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