インデックス倒産ヨーロッパ子会社の理由

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インデックスのヨーロッパ子会社が倒産しましたが、倒産理由について会社の経営成績を見ると、経営が大きく悪化していたことが分かります。インデックスは、債務超過寸前の状況が続いており、倒産回避のために厳しい経営が続いていますね。


(1)倒産と為替レート

企業が倒産するときに投資を行った後に、投資価値に見合った収益をあげることができず、資産価値が下落したことが理由の一つとしてあげることができます。

インデックスは債務超過寸前の経営危機ですが、証券取引所から監理銘柄にしていされていた時期があり、経営が不安定であることを露呈しました。海外資産は投資ファンドの事例を見ても、日本の投資家にとって分かりにくいですが、インデックスの欧州子会社が経営悪化により倒産しています。
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(2)欧州連結子会社のIndex Multimedia SAが倒産と連結外し

インデックス倒産、ヨーロッパ子会社について、2013年6月5日にインデックスが、欧州連結子会社の更生手続き開始決定および異動に関するお知らせを発表していますので見てみましょう。
当社の欧州連結子会社であるIndex Multimedia SA(以下「IMM」といいます)は、平成25年5月30日のトゥールーズ商業裁判所の判決により、セーフガード手続きから更生手続き(redressement judiciaire)への転換を命じられましたので、お知らせいたします。また、これによりIMMは、当社の連結子会社には該当しないこととなりますので、併せてお知らせいたします。
インデックス欧州連結子会社のセーフガードについて、2013年3月8日にインデックスがプレスリリースで、説明していましたが、債務不履行前の倒産寸前の状況でした。インデックスが、ヨーロッパ子会社のセーフガードから倒産を選択しており、現状では会社再建が困難と判断したのかもしれないですね。

(3)セーフガードと倒産の違い

債務不履行前の段階で経営者の自主的な判断に基づき、裁判所の保護下に入ることで、過去の債務の支払いを保留(2013年3月8日インデックスプレスリリース) 
同社の主力事業であり、会員数が550万以上のユーザからなるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Tchatche.com(チャッチドットコム)」のオンライン・コミュニティ事業へ経営資源を集中(2013年3月8日インデックスプレスリリース)
インデックスのヨーロッパ子会社は、セーフガードを申請しており、倒産寸前であったことが分かります。インデックスのヨーロッパ子会社の主力事業は、SNSであったようですが、FacebookやGoogle+、twitterなどと比較すると知名度やユーザー数が限定的であったのかもしれないですね。

(4)インデックス欧州子会社の投資価値と会社概要

  • 平成24年度連結決算 IMM売上高1,033百万円
  • 平成24年度連結決算 インデックス連結売上高18,315百万円の5.6%
  • 欧州子会社の株式評価額 平成24年8月期末日 336百万円
  • インデックスはIMM株式(80.59%を保有 直接36.89% 間接43.70%
  • ユーロネクスト市場にて上場維持するが、当面、取引停止は継続
  • 平成25年8月期通期の連結財務諸表は、連結子会社からの除外により、利益剰余金の増加を見込む
インデックスは欧州子会社の投資価値と会社概要について、上記のように公表しています。インデックスの株式保有割合を見ると、インデックスが支配していたようですが、連結子会社の除外により利益剰余金の増加を見込んでいます。

(5)インデックスのヨーロッパ子会社 Index Multimedia SAの業績悪化

平成22年6月期決算 単位ユーロ

  1. 売上高 18,065,047
  2. 営業利益 549,278
  3. 経常利益 186,366
  4. 当期純利益 348
  5. 1株当たり当期純利益金額 0.00
  6. 1株当たり配当金 -
  7. 1株当たり純資産 1.43

平成23年6月期決算 単位ユーロ

  1. 売上高 13,201,161
  2. 営業利益 △130,776
  3. 経常損失 △170,078
  4. 当期純損失 △4,429,230
  5. 1株当たり当期純損失金額 △0.33
  6. 1株当たり配当金 -
  7. 1株当たり純資産 1.10

平成24年7月期決算(13カ月) 単位ユーロ

  1. 売上高 9,866,758
  2. 営業利益 △ 1,471,613
  3. 経常損失 △1,022,264
  4. 当期純損失 △9,478,989
  5. 1株当たり当期純損失金額 △0.70
  6. 1株当たり配当金 -
  7. 1株当たり純資産 0.39
インデックスのヨーロッパ子会社である、Index Multimedia SAが倒産しましたが、業績が急速に悪化、1株当たり純資産が急速に減少しており、債務超過寸前です。
  1. インデックス子会社 売上高の急激な減少
  2. インデックス子会社 損失の拡大
  3. インデックス子会社 赤字拡大により債務超過寸前
インデックスの上場子会社は、純資産が黒字ですので、インデックスは解散により利益剰余金が増えると説明していると思います。インデックスの上場子会社の業績を見ると、利益剰余金の増加は見せかけであり、ヨーロッパ子会社の資産や資産の譲渡先について細かい説明がなければ、将来が見えないように思えますね。

インデックス粉飾決算 上場廃止と倒産危機は、証券取引等監視委員会の強制調査が報道されており、表面化しています。インデックスのヨーロッパ子会社の急激な悪化と倒産が何か関連があるのか、今後の報道で明らかになりそうですね。

インデックス倒産の理由でヨーロッパ子会社の損失に触れていますが、粉飾決算を続けることが困難になったことが理由としてあるのではないでしょうか。インデックス株の上場廃止 倒産とスポンサーを見ると、売却金額は150億円程度ですが、赤字の子会社などを含めて一括売却を行うようですね。
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