(1)韓国の銀行は日本に依存
韓国は、為替レート円高ウォン安と日本の技術によって、輸出依存の経済成長に成功しました。韓国の銀行は、規模拡大に失敗しているため、日本のメガバンクが韓国の金融を支えているのが現状ですね。韓国の銀行は、消費者金融や住宅ローンの返済が行われないため、不良債権の増加により経営が悪化しています。新韓銀行は、日本の官僚から天下りを受け入れていますが、金融市場から自力で資金調達を行えずメガバンクに頼ったと言えそうですね。
韓国経済制裁は、日本では口コミでの支持は広がっていますが、金融制裁によって韓国経済破綻の引き金になる可能性があります。日本と韓国を比較すれば、金融市場や法治国家という点から考えれば、日本へ投資した方が信頼性は高いと言われていますね。
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(2)ポスコの海外子会社
- ポスコの海外子会社 2013年財務諸表
- ポスコの海外子会社 連結対象は165社
- ポスコの海外子会社 連結対象の73社は赤字
- 韓国企業の戦略成功 日本からの技術を獲得
- 韓国企業の戦略成功 韓国国内の利益で海外市場のダンピング
- 韓国企業の戦略破綻 韓国市場開放と中国企業の成長により利益率低下
韓国市場は、ポスコや現代自動車などの大手企業が高い市場シェアとなっており、独占に近い利益を韓国市場で得てきました。ポスコや現代自動車は、韓国での圧倒的なシェアによって韓国国内では高価格の利益を得て、海外市場での安値によるダンピングの原資にしています。
韓国製品はダンピングによる安いだけが魅力でしたが、日本企業は海外市場での利益減少によってリストラを行っており、韓国がヘッドハンティングにより技術を高めてきました。韓国経済は、韓国市場拡大と中国企業成長によって利益率が減少しており、戦略破綻により業績悪化していると言えますね。
(3)ポスコ業績悪化の理由
- 韓国市場の過去 ポスコが鉄鋼市場を独占
- 韓国市場の変化 現代自動車が鉄鋼市場に参入
- 韓国市場の変化 韓国企業の造船などの業績悪化
- 韓国市場の変化 為替レートのウォン高で採算悪化
- ポスコの投資戦略失敗 買収による多角化に失敗した
- 中国企業の巨大化 中国企業の技術力が向上している
- 中国企業の巨大化 中国企業の過剰生産で鋼材価格値下がり
韓国の鉄鋼市場は、現代自動車の鉄鋼市場参入や中国企業の安値販売によって、価格が下落しておりポスコの利益は減少しやすくなっていました。韓国企業は、為替レートのウォン高によって価格競争力がなくなったため、ポスコの大口需要家であった重工や造船などの需要が激減していますね。
韓国経済崩壊最新2015年9月ポスコ産業スパイ訴訟に負けるを見れば、新日鉄からのパクリがばれたことにより、高級鋼の競争では圧倒的に不利な立場になりそうです。ポスコの利益率は、新日鉄へのパテント料や生産制限により、大幅な低下が予想されているため融資返済が苦しくなるでしょう。
韓国経済破綻反日後悔2014年3月 倒産危機で格付低下をまとめましたが、ポスコは借金の増加によって格付けは下落しています。ポスコは多角化を目指しており、総合商社の大宇インターナショナルを約2400億円で買収するなどを行ってきましたが、有利子負債が増えただけで失敗していますね。
(4)ポスコの赤字子会社ランキング ワースト10
- 米国 ポスコアメリカ 127億円の赤字
- インド ポスコ・マハラシュトラ・スチール 112億円の赤字
- トルコ ポスコ・ASSAN・TSTスチール・インダストリー 51億円の赤字
- インドネシア PT・クラウカタウ・ポスコ 42億円の赤字
- メキシコ ポスコ・メキシコ 32億円の赤字
- 中国 ポスコ広東省オートモーティブ・スチール 27億円の赤字
- ベトナム ポスコ・VST 24億円の赤字
- 中国 ポスコ・チャイナ 22億円の赤字
- 豪州 POS-GC PTY 21億円の赤字
- 豪州 ポスコ・オーストラリア・GP・Pty 19億円の赤字
ポスコのインドネシア工場は、完成後すぐに事故発生したことは口コミで広がっていましたが、業績は赤字になっていることが分かります。 ポスコの説明によれば、インドネシア工場の稼働率は74%まで上昇して問題がないと説明しているようですが、海外工場拡大に体制が追いついていない可能性がありますね。
韓国経済崩壊2015年4月バフェットがポスコ株を売却が、ポスコの厳しい状況を示しており、競争力は低下していると言えます。ポスコは、バフェットが投資していたことが注目されていた鉄鋼企業でしたが、為替レート円安ウォン高や投資失敗により先行きは悲観的になっています。
ポスコの競争力が高い理由は、韓国での独占体制だけでなく、韓国国内の製造拠点集約と効率的な生産ラインでした。ポスコの競争力は、中国企業の増産や現代製鉄によって利益が減少しており、新日鉄を利益で追い越した勢いはなくなっていると言えますね。
(5)日本のメガバンク融資 ポスコの海外工場
- トルコ ポスコ・ASSAN・TSTスチール・インダストリー 三井住友銀行など188億円の債務保証
- インドネシア PT・クラウカタウ・ポスコ 三菱東京UFJ銀行119億円の債務保証
- インドネシア PT・クラウカタウ・ポスコ 三井住友銀行119億円の融資
- インドネシア PT・クラウカタウ・ポスコ みずほ銀行105億円の融資
- インドネシア PT・クラウカタウ・ポスコ 東京スター銀行21億円の融資
- メキシコ ポスコ・メキシコ 三井住友銀行69億円の債務保証
- メキシコ ポスコ・メキシコ みずほ銀行45億円の融資
- ベトナム ポスコ・VST みずほ銀行20億円の融資
メガバンク利益比較と部門利益をまとめましたが、ポスコの海外子会社向け融資が、全額不良債権になっても業績に与える影響は限定的になりそうです。韓国政府は、日本企業に対して不法な政策を行いますので、収益面のわずかな貢献よりもポスコ倒産局面で不利益を受けそうですね。
ポスコとメガバンクは、個別にどのような契約をしているのか不明ですが、通常であれば子会社の格付けは親会社の格付けが基準になります。ポスコの赤字海外事業に対して、プロジェクトファイナンス形式で融資しているのであれば、不良債権が発生する可能性が気になりますね。
韓国のポスコだけでなく、マスコミは日本企業と韓国企業を比較して韓国を絶賛していましたが、国内市場開放とウォン安是正により業績は悪化しています。日本企業と韓国企業を比較すれば、新日鉄住金がポスコの逆転に成功しており、日本企業の競争力が急速に回復していることは株高からも分かりますね。
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