(1)ジノリ倒産とグッチ買収
ジノリ倒産により動向が不安視されていましたが、ジノリは、販売継続を発表していました。ジノリ倒産後、グッチが買収すると報道されていましたが、買収に成功したようですね。ジノリは高級陶器として日本でも有名ですが、グッチが買収するのであれば、倒産による高級ブランドのイメージ低下は最小限になりそうですね。
(2)グッチが買収に成功
ジノリ買収にグッチが成功したことを、2013年4月22日の共同通信が報じているので、見てみましょう。イタリアのメディアによると、破産した同国の有名陶磁器メーカー、リチャードジノリ(本社・中部セストフィオレンティーノ)の競売が22日、中部フィレンツェの裁判所であり、同国高級ブランドのグッチが1300万ユーロ(約17億円)で落札した。グッチ ジノリ買収と倒産で、1300万ユーロで買収提案を行っていることをまとめましたが、グッチの買収計画通りに買収が成功したようですね。
(3)ジノリと買収内容の話し合い
ジノリ側の労働組合との話し合いを経て、正式に買収が決まる。ジノリ買収は、労働組合との交渉があるようですが、グッチ以外に買収先はないため、決定する可能性が高そうですね。
(4)再雇用とジノリのブランド名維持
グッチは「メード・イン・イタリーの価値を守るため」と説明。一時解雇された約300人の従業員のうち、230人を再雇用する方針で、ジノリのブランド名も維持するとみられる。グッチ以外に入札した企業はなかった。グッチの買収条件は、ジノリ従業員のほとんどを再雇用しており、ブランド名も維持されるのであればよい条件であると言えるのではないでしょうか。
(5)地元市長も歓迎
セストフィオレンティーノのジャナッシ市長は「歴史的な製造業者の将来を保証する素晴らしいニュースだ」と歓迎した。地元市長は、グッチのジノリ買収を歓迎していますが、グッチは世界的な大企業でブランド力がありますので販売拡大の可能性を期待しているのかもしれないですね。
(5)不況による赤字で破産宣告
リチャードジノリは1735年創業の老舗。世界的な不況の影響などから2011年決算で巨額の赤字を計上し、ことし1月に裁判所から破産宣告を受けた。ジノリは不況による赤字で破産宣告を受けていますが、グッチは巨額の利益により豊富な資金力があります。グッチの資金力とブランド、販売網を生かすことができれば、ジノリは以前よりも企業規模を拡大するかもしれないですね。 スポンサードリンク
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