(1)マスコミの不況
マスコミは、出版部数や視聴率による社会的な影響力を背景にして、大企業からの広告費を獲得してきました。スマホの普及は、消費者のライフスタイルを変えており、時間の消費方法が変化しています。インターネットは、ニュース配信や地図サービスだけでなく、動画配信や画像サービスなどの魅力が増しています。出版社の倒産は、経営悪化により相次いでいるだけでなく、フジテレビの赤字は象徴的な事件でしょう。
マスコミは、利益低下と影響力低下が並行して進んでいるため、関連産業の衰退が確実にすすんできました。テレビ局は、社員や番組制作費のリストラをすすめていますが、業績悪化が止まらなくなっているのは時代の流れでしょうね。
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(2)テレビ局の下請けいじめとブラック体質
- テレビ業界はピラミッド構造
- 大手企業がテレビCMの予算カット
- テレビ局は番組制作費をリストラしている
- テレビ制作会社は売上減少の影響を受けている
- テレビ局は社員の高給を維持するために待遇悪化を押し付け
大手企業は、テレビ局のCMに多額の予算を使ってきましたが、費用対効果が低いためインターネット広告にシフトしています。テレビ局は、インターネットを敵視するような報道を繰り返しており、業績悪化によるリストラを焦っていますね。
テレビ局は、番組制作費をリストラしているため、自社製作コンテンツが劣化して激減しています。テレビ局は、テレビ制作会社に利益減少を押し付けているため、制作会社の倒産が止まらなくなっているのが分かりますね。
(3)こころが破産
- 1988年 リュウホン設立
- 2004年6月 こころ設立
- 2016年1月 こころが破産
倒産は、民事再生法や会社更生法などの種類はありますが、再生が見込めない場合は破産を選ぶことになります。こころの倒産は、破産申請をしているため、番組制作業界の厳しい背景がでていますね。
こころが、魅力的なコンテンツや技術を保有していれば、倒産したとしてもスポンサーによる再建が見込めます。番組制作会社の倒産は、テレビ局がコンテンツを安値で買い叩いていると言われてきましたが、テレビ局に使い捨てにされているということでしょうね。
(4)震災関連番組の評価が高かった
- Mr.サンデーの企画番組
- ドキュメンタリー番組の制作に強みがあった
- 東日本大震災関連番組の評価が高かった
- 東日本大震災関連番組の制作費が高くなった
信用調査会社は、こころの東日本大震災関連番組を評価しており、ドキュメンタリー製作の能力が高いように見えます。東日本大震災は、2011年3月11日に発生しているため、4年以上が既に経過してしまいました。
視聴者は、東日本大震災の関心が大幅に低下しているため、テレビ局も番組制作費を減らしていた可能性があります。こころの倒産は、震災関連の番組制作費も理由になっていますが、テレビ局が下請けいじめを行っていたのかが気になりますね。
(5)テレビ局の悪循環
- テレビ局の業績悪化
- テレビ局が番組制作費をリストラ
- テレビ局が魅力的な番組を放送できない
- テレビ局が視聴率低下によりCM収入が減少する
NHK子会社の受信料蓄財一覧1000億円をまとめましたが、国営放送は税金のように受信料徴収しているため、グループの制作会社はお金持ちになっています。民放とNHKを比較すれば、NHKは税金のような受信料が余りまくっているため、制作会社にとっては儲かりやすいということです。
フジテレビは、韓国紹介や韓流アイドルを主力コンテンツにしてきましたが、視聴率悪化による業績悪化が止まらなくなっています。こころの倒産は、テレビ業界の地盤沈下が止まらなくなっており、下請けの制作会社に負担を押し付けられてる象徴になりそうですね。 スポンサードリンク
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