(1)投資の利益とデリバティブの倒産
日本の個人投資家で最も成功したのは、BNFさんが有名ですが、個人投資家として100万円から始めて200億円以上の資産を築くことに成功しています。BNFさんのように投資の才能がある人は資産を大きく増やしている一方、金融市場を通じて大きな損失が発生している事例もあります。民主党政権による為替レート円高ドル安の放置により、輸出企業だけでなく、ドル買いの通貨オプションを導入していた輸入企業にも莫大な損失が発生し続けました。日本企業の業績悪化により、税収の減少や倒産、リストラによる失業や非正規雇用の増加が民主党政権で加速しています。
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(2)HANMAGが通貨オプション取引で破産
- HANMAG投資証券 取引失敗で破産
- HANMAG投資証券の損失 約460億ウォン 約45億円
- 韓国の総合株価指数でオプション取引に失敗
- KOSPIオプション市場で大量の売り注文による誤発注
BNFさんはジェイコム株誤発注事件で有名になりましたが、みずほ証券は407億円の損失が発生しています。HANMAG投資証券の損失規模は、みずほ証券よりも小さいですが、韓国は金融機関の規模が小さいため破産していますね。
(3)HANMAG誤発注の理由 オプション取引の仕組み
- プットオプション 一定金額で売る権利
- コールオプション 一定金額で買う権利
- オプションを購入する投資家は損失を限定的にできる
- オプションを売る投資家は極めて大きなリスクを引き受ける
オプション取引の注意点を簡単にまとめると、オプションは買う側はリスクを限定的にできますが、オプションを売る側のリスクは極めて高いことですね。オプションを売る投資家は、通常であれば相場の変動時に大きな損失発生リスクを抱えますが、市場価格と懸け離れた誤発注により相場変動時と同様の大量損失を抱えていますね。
(4)韓国証券会社と外国人投資家
- 2013年12月12日午前9時すぎにHANMAGのKOSPIオプション取引
- HANMAGの誤発注 KOSPI12月物のコールオプションとプットオプション
- HANMAGの発注価格 KOSPI12月物で相場より相当低いか、高い値段で売り注文
- HANMAGの取引数量 KOSPI12月物で約3万6000件
- HANMAGの取引相手 大部分が外国人投資家
- HANMAG破産の理由 決済期限の2013年12月13日午後4時までに決済代金を支払えず
韓国取引所の取引相手は外国人投資家となっており、システム取引だったのか気になりますね。HANMAGのシステムにエラーが出たのか不明ですが、韓国取引所に救済を申請したものの失敗しており、損失の確定で破産しています。 スポンサードリンク
どう取り繕っても誤発注に託けた計画倒産にしか見えないんだよなぁ…これ。
返信削除とんでもない額の金が常時動いてる場所だから、取り付けすれば後でしんどくなるけど45億くらいは普通に何とかなるはずなのに、意図的にやらないで時間切れさせたようにしか見えない。
>匿名さん
削除匿名さん、こんにちは^^
HANMAG倒産について、たしかに、計画倒産の可能性は気になりますよね。
HANMAGの損失代金を、韓国証券取引所が立て替えたのか気になっています。
HANMAGは、誤発注による損失の決済資金がないのであれば、外国人投資家が利益を受け取れないなどの弊害が発生しているはずであるからです。
HANMAGの倒産と資金調達について考えると、匿名さんの仰る通り、少し気になりますね。
HANMAGは大手証券会社ではないですし、そもそも韓国の金融機関は財務状況が脆弱ですから、大手金融機関も融資能力がなかったのかと考えています。