(1)不動産業界の売上計上基準
- 完成時に引渡す基準
- 売買契約時に引渡す基準
不動産企業を代表例として考えたのは、不動産のスキームの中でも、非常に簡単なものはイメージがつきやすいと考えたからです。会計の基準について、不動産を保有する企業の立場から簡単に考えてみましょう。
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(2)発注から売り上げまで
不動産を扱っている企業は、複数のマンションを並行して建設していたり、新しい不動産を発注しているものもあれば、保有していることも考えられます。マンションの状況によって異なりますが、契約段階から簡単に分けると、以下のようなものが考えられます。- 発注の契約交渉
- 発注を契約、建設中
- 完成で不動産を手元で保有
- 不動産を売却の契約
- 不動産売却の資金が手元に入る
(3)二つの売上計上基準の違い
売上計上基準(1)の完成時に引き渡す基準を採用していれば、引渡し時点までに売上高は計上されません。売上計上基準とはマンションの場合で考えると、顧客にマンションが引き渡した時点で、企業が売上を計上することになります。一方、(2)の売買契約時に引き渡す基準を採用していれば、商品契約時に売上高と利益を計上することになります。マンションの事例で考えると、契約時と販売時で、売上と利益を計上することの何が違うのか簡単に見てみましょう。
(4)利益が突然増える
- 従来の会計基準 (1)完成時に引き渡す基準を採用
- 会計基準を変更 (2)売買契約時を基準として採用
会計基準を、完成時から売買契約時に基準を変更すればどうなるのか、考えると単純な話ですね。契約~建設中・引き渡す前の物件が、全て売上高に計上されるますので、プロジェクトが採算割れしていなければ、売上の計上により利益も発生すると思います。
利益を上げる売上操作について、売上基準の変更について説明したが、次回は売上高の増加についてより詳しく説明したいと思います。売上高が増加していれば、企業業績が好調であり、今後の取引拡大や規模拡大を想像してしまいますが、企業の実態を見ることが重要になります。 スポンサードリンク
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