(1)セブンイレブン資金繰りが黒字の理由
- フランチャイズ方式
- 小売業界の資金繰り
- 金融事業への進出拡大
セブンイレブンの資金が黒字の理由は、簡単にまとめれば、3つの仕組みをあげることができます。セブンイレブンは、フランチャイズ方式により利益を増やすだけでなく、小売業界の仕組みを利用して資金繰りが黒字になりやすい会社です。
セブンイレブンとイオンの比較は、日本の小売業界でよくある話ですが、財務を見れば違いが分かりやすいです。セブンイレブンは、セブン銀行によるATMやサービスを拡大させており、コンビニやグループの儲かる仕組みを最大限に生かす戦略になっていますね。
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(2)セブンイレブンとイオンの比較
セブンイレブンの業績 実質無借金経営
- セブンイレブン2014年2月期の売上高5兆6318億円
- セブンイレブン2014年2月期の経常利益3391億円
- セブンイレブン2014年2月期の当期利益1757億円
- セブンイレブン2014年2月期の有利子負債9344億円
- セブンイレブン2014年2月期の現金と現金同等物9214億円
イオンの業績 有利子負債が高く利益水準が低い
- イオン2014年2月期の売上高6兆3951億円
- イオン2014年2月期の経常利益1768億円
- イオン2014年2月期の当期利益456億円
- イオン2014年2月期の有利子負債1兆5749億円(金融子会社除けば9415億円)
- イオン2014年2月期の現金と現金同等物6331億円
セブンイレブンとイオンを比較すれば、日本有数の小売店グループであるだけでなく、銀行子会社を保有しているため手元現金が豊富にあります。セブンイレブンとイオンは、利益水準に違いがあるため、手元の現金にも大きな違いがありますね。
イオン資金調達の仕組みをまとめましたが、セブンアンドアイグループとイオングループは、企業統治の方法や経営課題が異なっています。セブンイレブンとイオンは、大手小売業者として比較されることは多いですが、儲かる仕組みが違います。
セブンアンドアイホールディングスは、セブンイレブンとイトーヨーカドーはグループ中核企業になっていますが、コンビニ事業は高シェア高利益率により儲かる仕組みを作っています。セブンイレブンのコンビニ事業は、資金繰りの仕組みを理解すれば、イオンよりも儲かる理由が分かりやすいですね。
(3)フランチャイズ方式によるセブンイレブンの財務効率化
- セブンイレブンが土地建物を保有する必要がない
- セブンイレブンが仕入商品や価格を決めることができる
- セブンイレブンがプライベートブランドで規模の利益を発揮できる
セブンイレブンとイトーヨーカドーは、経営の効率性で比較されていますが、仕入量が多いため安い価格で取引することができます。セブンプレミアムは、セブンアンドアイホールディングスの総合力を生かすことで、優良企業との商品開発をする仕組みづくりに成功しています。
セブンイレブンは、コンビニ業界のトップであるため、新しいフランチャイズ加盟店を獲得することにより儲かる仕組みを継続することにも成功しています。セブンイレブンがない都道府県の中には、コンビニオーナーがフランチャイズ加盟店を変更した地域もでており、大量の加盟店を獲得していますね。
(4)小売業界の資金繰り セブンイレブンは現金回収
- 小売業界は現金回収が即日
- セブンイレブンは本部が資金を管理している
- セブンイレブン本部はフランチャイズに販売した商品代金を回収しやすい
小売店や飲食店は、お客から現金で回収することができるため、運転資金の資金繰りが楽な業界であると言われています。セブンイレブンは、コンビニでの売上で入金があれば、本部が回収して一括管理する経営体制を整えています。
セブンイレブン本部は、フランチャイズオーナーと取引契約があるため、債権の焦げ付きを発生させない仕組みがあります。セブンアンドアイホールディングスは、仕入の大量購買による高い交渉力を持っていますが、セブンイレブンのオーナーから即日資金回収することが儲かるために重要ですね。
(5)セブンイレブンは金融に強い セブン銀行とnanaco
- セブンイレブンは銀行子会社を保有してる
- セブンイレブンはセブン銀行の預金により資金調達できる
- セブンイレブンは電子マネーのnanacoにより資金調達している
セブン銀行カードローン審査ゆるい口コミ破綻をまとめましたが、コンビニの立地を基盤にしてATMを拡大しており、顧客が使いやすいサービスを提供しています。セブンイレブンは、電子マネーnanacoの拡大にも成功しており、顧客からチャージが現金を預かることで決済ビジネスを資金繰り改善に繋げていますね。
セブンイレブンは、商品開発力や立地の場所だけでなく、店舗数や子会社が儲かる仕組みを強化することに繋がっています。セブン銀行は、セブンイレブンの中でも高い利益率になっているため、コンビニの強みを生かすことで儲かる仕組みは拡大することに成功していることが分かりやすいですね。 スポンサードリンク
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