ギリシャ危機2015年の破綻理由

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ギリシャ危機が2015年に発生していますが、ギリシャ破綻による同情は少ないです。ギリシャは、国家予算の粉飾によりユーロ圏を混乱させており、世界経済成長のお荷物になっていますね。


(1)国の破綻

国は、最高の権力であると言われていますが、資金調達できなければ財政破綻することになります。グローバル企業は、複数の国で活動をしているだけでなく、本社や子会社を最適な場所に設立しているため国家よりも強いという指摘がありますね。

キプロスやトルコのような新興国は、経済基盤が弱いため、財政破綻のリスクが高い国になっています。ウクライナは、ロシアとEUに挟まれているため政治的に不安定であり、ロシアとの関係悪化により破綻危機になっていますね。

日本の破綻は、マスコミや経済評論家が煽ってきたものの、10年以上も倒産していません。国の財政破綻は、投資先を分散することによりリスク回避できるため、余裕資金を上手に運用することが重要になっていますね。
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(2)ギリシャEU加盟と粉飾

  1. 1981年ギリシャがEC加盟
  2. 2001年ギリシャがユーロ導入
  3. 2009年ギリシャの粉飾決算が発覚
  4. 単年度予算の国債発行割合がユーロに参加する条件
  5. 政府の国債発行残高が一定以下であることがユーロ参加の条件
  6. ギリシャの国内総生産は問題発覚から10%以上減少している
ギリシャのEU加盟は、1981年のEC時代から参加しているため、ユーロの導入にも参加しています。ギリシャは、ゴールドマンサックスがデリバティブを使った国家予算の粉飾を行っており、ユーロ参加国を騙してユーロを導入していますね。

ギリシャは、粉飾発覚によりデフォルトに準じた信用低下のため、単独での財政再建が困難になりました。ギリシャは、IMFやヨーロッパ中央銀行、欧州委員会の調査の後に金融支援が行われていますね。

スイスフランFXの損失が拡大した理由をまとめましたが、ギリシャ危機によりスイスは通貨高が続いてきました。ギリシャ危機が、ヨーロッパで再発生したため、ギリシャ中央銀行は通貨の買い支えを断念していますね。

ギリシャは、粉飾により世界経済の荷物になっていますが、ユーロ圏の信用問題になるため助けられることになりました。ギリシャ危機は、アイルランドやスペインなどヨーロッパの信用不安が重なったため、国家破綻の危機により株価が暴落しましたね。

(3)ギリシャ破綻の理由

  1. ギリシャの公務員は総人口の10%
  2. ギリシャの公務員は労働人口の25%
  3. ギリシャの年金支給年齢は55歳
  4. ギリシャの年金支給額は収入と大差ない水準
  5. ギリシャの生活は市民の脱税が一般的になっていた
ギリシャは、粉飾して財政破綻を隠していましたが、事実上の倒産理由について見てみましょう。ギリシャは、公務員の割合が非常に多い国であり、労働人口4人に1人の公務員天国であったことが分かりますね。

ギリシャデフォルトの原因をまとめましたが、公務員は身分や給料の待遇がよすぎるため、国家破綻を発生させる金食い虫になっています。ギリシャの公務員は、あまりにも人数が多すぎたため、政治家も公務員を優遇するしかなくなったのでしょう。

ギリシャの年金支給年齢を見れば、ドイツやフランスなどよりも早い年齢で支給しており、日本よりも年金支給の割合は多いです。ギリシャは、福祉国家として国民にばら撒きを続けていますが、お金がないため粉飾決算を行っていますね。

ギリシャにお金がない理由は、収入になる主要産業は、輸出のできる製造業が育成されていないことが理由の一つです。ギリシャ国民の慣習を見れば、ギリシャ社会は脱税が横行しており、徴税に失敗してきたことも財政破綻の大きな原因になっていますね。

(4)ギリシャ危機にユーロ加盟が影響

通常の貿易

  1. 貿易黒字は通貨高の要因になる
  2. 貿易赤字は通貨安の要因になる
  3. 貿易赤字が拡大すれば通貨安になり輸入が減少しやすい

ユーロとEUの特殊条件

  1. ユーロ圏は為替相場が変動しない
  2. EUはEU域内の貿易による関税がかけにくい
  3. EUとユーロにより投資や移動が移動しやすくなった
  4. EU内の経済小国には実力以上の資金移動が発生した

ギリシャ破綻の先送り

  1. ユーロ導入により輸入が減りにくくなった
  2. EUとユーロの影響により国内に再投資されやすくなった
  3. EUとユーロの影響により金融危機の時に資本が海外に逃げやすくなった
ギリシャが、ユーロに加盟した影響により破綻が加速した理由について考えてみましょう。ギリシャは、競争力の高い製造業がないため貿易赤字が続いていますが、ユーロに加盟しているためユーロ圏からの輸入が減りにくい経済構造になっていますね。

ドイツは、EUとユーロによって企業の収益力が向上しており、フォルクスワーゲンは世界最大の自動車メーカーになっています。ギリシャとドイツを比較すれば、ギリシャは輸出できる高付加価値の製品はないですが、ユーロ導入により通貨安にはならないですね。

ギリシャ危機2015年の債務交換まとめを見れば、ギリシャとユーロ圏は、グレグジットが発生すれば大打撃になります。ギリシャがユーロ圏を離脱すれば、産業基盤がないうえに、エネルギー資源を輸入しているため経済破綻は深まることになりそうです。

ユーロ圏の各国は、国の経済力に大きな実力差はありますが、大手銀行はユーロ圏の他国に積極的な融資を行ってきました。ギリシャ危機は、粉飾の発覚によって信用力が一気に低下しただけでなく、ヨーロッパの銀行が融資しているためユーロ圏破綻のリスクにより株価が暴落しましたね。

(5)ギリシャの生活水準が低下

  1. ギリシャの失業率は20%以上
  2. ギリシャの若者失業率は50%超
  3. ギリシャは信用力低下により資金流出
  4. ギリシャが財政改善を公約に支援を受ける
  5. ギリシャが国家公務員を大量にリストラする
  6. ギリシャが年金支給年齢と支給額を引き下げる
  7. ギリシャは増税と徴税強化による増税を行っている
ギリシャは、粉飾による経済破綻の発覚により、ギリシャ人の生活水準は大幅に低下しています。ギリシャの金融支援は、歳出削減を公約にして実現しているため、公務員の大量リストラにより失業率20%超になっていますね。

ギリシャ人は、労働人口の4人に1人が公務員になっていたため、若年層の失業率は50%超に大幅悪化しています。ギリシャは、年金支給年齢引上げと年金カットを実行しており、老人が政策失敗の責任を負うのは妥当と言えそうですね。

ロシア破綻の理由をまとめましたが、アジア通貨危機の連鎖により、10年以上前に世界経済は混乱しました。ギリシャやロシアなど、経済構造が脆弱な国は不安定になっており、2015年のリスク要因として浮上していますね。

ギリシャ危機により、ギリシャは信用が絶望的に低下していますが、国家予算を粉飾してユーロに加盟したため自業自得という口コミもあります。日本とギリシャを比較すれば、日本が破綻することは口コミで言われてきましたが、経済環境が根本的に違うことが分かりますね。
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