(1)不動産と建設関連の動向
不動産業界は、オフィスビルとマンションの建設が好調のため、アベノミクスによる株価が高い評価の業種です。超高層建築は、ゼネコンの高い技術力が必要になるため、不動産業界と密接な関係の業種ですね。不動産業界ランキング上位の企業は、著高層オフィスや超高層マンションを販売しており、大手ゼネコンの高い技術力が必要になっています。全国空家率ランキングは、高いように見えますが、駅前や湾岸部を中心に再開発を続いていますね。
不動産会社は、リーマンショックのときに多数が倒産しており、ゼネコンの業績悪化要因になりました。ゼネコンや不動産業界は、アベノミクスにより株価が暴騰しており、不動産の値上がり期待が大きいと言えますね。
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(2)日本のゼネコン業界ランキング
大手ゼネコンランキング上位5社
- 建設業界ランキング1位 大林組 売上高1兆6128億円 営業利益320億円
- 建設業界ランキング2位 大成建設 売上高1兆5335億円 営業利益538億円
- 建設業界ランキング3位 鹿島 売上高1兆5212億円 営業利益230億円
- 建設業界ランキング4位 清水建設 売上高1兆4976億円 営業利益261億円
- 建設業界ランキング5位 竹中工務店 売上高1兆210億円 営業利益115億円
準大手ゼネコン
- 長谷工コーポレーション 売上高5876億円 営業利益288億円 平均年収757万円
- 戸田建設 売上高4490億円 平均年収662万円
- 前田建設工業 売上高4490億円 平均年収741万円
- 三井住友建設 売上高3287億円 平均年収624万円
- 安藤ハザマ 売上高3712億円 平均年収648万円
- 熊谷組 売上高3289億円 平均年収613万円
- 西松建設 売上高3146億円 平均年収681万円
- フジタ 売上高2645億円 大和ハウス工業が完全子会社化
- 東急建設 売上高2262億円 平均年収684万円
- 鴻池組 売上高2076億円
- 奥村組 売上高1930億円 平均年収762万円
- 淺沼組 売上高1363億円 平均年収581万円
専門業者一覧
大手マリコン一覧
- 五洋建設 売上高3812億円 平均年収723万円
- 東亜建設工業 売上高1926億円 平均年収691万円
- 東洋建設 売上高1448億円 平均年収669万円
- 若築建設 売上高725億円 平均年収671万円
舗装道路工事一覧
- NIPPO 売上高4316億円 平均年収895万円
- 前田道路 売上高2301億円 平均年収785万円
- 日本道路 売上高1575億円 平均年収786万円
大手設備工事業者一覧
- 関電工 売上高4379億円 平均年収578万円
- コムシスHD 売上高3313億円 平均年収935万円
- 三機工業 売上高1715億円 平均年収687万円
その他一覧
- ライト工業 売上高927億円 平均年収649万円
- ショーボンドHD 売上高518億円 平均年収989万円
大手ゼネコンと中堅ゼネコンを比較すれば、大手5社の売上高は大きいことが分かります。ゼネコンは、東京オリンピック開催決定やアベノミクスの恩恵により株価が暴騰しており、国策の影響を大きく受ける会社ですね。
一戸建てランキング口コミ評価を見れば、マンション業界と一戸建て業界を比較すれば、業界の上位企業は違うことが分かります。ゼネコンは、資材調達や人材調達のノウハウがあるため、住宅業界との相乗効果が気になりますね。
ゼネコンランキングを比較すれば、大和ハウスがフジタを買収しており、大手住宅会社の進出が口コミで話題になりました。ゼネコンランキングを比較すれば、大手ゼネコンはJVなどを主導する規模があり、建設業界に大きな影響力を持っていることが分かりますね。
(3)大林組 ゼネコンランキング1位の評価
- 大林組の売上構成ランキング1位 56% 国内建設
- 大林組の売上構成ランキング2位 20% 国内土木
- 大林組の売上構成ランキング3位 15% 海外建築
- 大林組の売上構成ランキング4位 3% 海外土木
- 大林組の売上構成ランキング5位 3% 不動産
- 大林組の売上構成ランキング6位 3% その他
- 大林組の売上高1兆6128億円
- 大林組の営業利益320億円
- 大林組の平均年齢 42.5歳
- 大林組の平均年収 890万円
- 大林組の時価総額 5433億円
大林組の売上高は、国内建設や国内土木が中心になっており、アベノミクスによる不動産開発の恩恵は大きいことが分かります。大林組は、大阪に本店を置いてきましたが、東京の品川に本社を変更していますね。
スーパーゼネコンは、東日本大震災復興による受注の増加により、公共事業の選別評価を進めています。大林組は、受注評価を比較することで単価値上げに成功しており、売上高が大幅に増加していますね。
(4)大成建設 ゼネコンランキング2位の評価
- 大成建設の売上構成ランキング1位 60% 建築
- 大成建設の売上構成ランキング2位 27% 土木
- 大成建設の売上構成ランキング3位 12% 開発
- 大成建設の売上構成ランキング4位 1% その他
- 大成建設の売上高1兆5335億円
- 大成建設の営業利益538億円
- 大成建設の平均年齢 42.8歳
- 大成建設の平均年収 878万円
- 大成建設の時価総額 6933億円
大成建設は積極的な海外展開を進めており、トルコのポスボラス海峡海底トンネル事業が有名ですね。日本のゼネコンは、高い技術力を保有しており、日本とトルコの特別な友好関係がさらに深まる象徴と言えそうです。
大成建設は、みずほ銀行系の建設会社であり、アベノミクスが始まる前は業績悪化が懸念されていました。大成建設と清水建設は、みずほ銀行系のスーパーゼネコンとして合併の噂もありましたが、アベノミクスによる好景気により業績も回復していますね。
(5)鹿島 ゼネコンランキング3位の評価
- 鹿島の売上構成ランキング1位 45% 建築
- 鹿島の売上構成ランキング2位 20% 土木
- 鹿島の売上構成ランキング3位 17% 海外関係会社
- 鹿島の売上構成ランキング4位 14% 国内関係会社
- 鹿島の売上構成ランキング5位 4% 開発事業費
- 鹿島の売上高1兆5212億円
- 鹿島の営業利益230億円
- 鹿島の平均年齢 43.5歳
- 鹿島の平均年収 877万円
- 鹿島の時価総額 5117億円
ゼネコンランキング1位の大林組と鹿島を比較すれば、アベノミクスによる売上高の増加に違いがあります。鹿島は、2012年3月期決算の売上高1兆4577億円、2013年3月期決算の売上高1兆4850億円になっており売上高の伸びは小さいですね。
鹿島と大林組を比較すれば、2014年3月期決算で売上高が逆転しており、株式の時価総額でも逆転しています。鹿島の時価総額は、2014年11月7日時点のスーパーゼネコン株価を比較すれば、大林組や大成建設だけでなく、清水建設よりも低い評価になっていますね。
(6)清水建設 ゼネコンランキング4位の評価
- 清水建設の売上構成ランキング1位 79% 建設
- 清水建設の売上構成ランキング2位 19% その他
- 清水建設の売上構成ランキング3位 1% 技術開発
- 清水建設の売上高1兆4976億円
- 清水建設の営業利益261億円
- 清水建設の平均年齢 43.6歳
- 清水建設の平均年収 874万円
- 清水建設の時価総額 6332億円
清水建設の筆頭株主は、創業者一族の清水地所が保有しており、清水基金がランキング2位の大株主になっています。清水建設は、スーパーゼネコンの中でも、創業者一族の株式保有割合は高いことが分かりますね。
清水建設は、2012年3月期決算の売上高1兆3361億円、2013年3月期決算の売上高1兆4160億円になっており売上高の伸びは続いています。清水建設は、有利子負債の削減を進めており、アベノミクスによりスーパーゼネコンの財務健全化が進んでいますね。
(7)竹中工務店 ゼネコンランキング5位の評価
- 竹中工務店の売上構成ランキング1位 92% 建設
- 竹中工務店の売上構成ランキング2位 4% 開発事業
- 竹中工務店の売上構成ランキング3位 4% その他
- 竹中工務店の売上高1兆210億円
- 竹中工務店の営業利益115億円
- 竹中工務店の平均年齢 44.5歳
- 竹中工務店の平均年収 849万円
- 竹中工務店の時価総額 非上場企業
竹中工務店は、スーパーゼネコンの中でも、一社だけ非上場企業であることに特徴があります。ゼネコンランキングの上位企業は、上場企業であるため、非上場企業の竹中工務店は創業家の力が一番強いと言えますね。
竹中工務店は、2011年12月期決算の売上高9983億円、2012年12月期決算の売上高9766億円になっており、業績の伸びを比較すれば小幅な伸びにとどまっています。ゼネコンランキングを比較すれば、スーパーゼネコンはアベノミクスにより恩恵の大きい会社には差があると評価することができますね。 スポンサードリンク
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