神戸ワイン倒産の理由

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神戸市は、都市開発に成功した時代もありましたが、バブル崩壊で成功は崩壊しています。神戸ワインは、天下り目的の会社になっていますが、納税者に数十億円の負担が発生していますね。


(1)神戸市や大阪市の倒産

神戸市は、土地造成や港湾事業で注目されていましたが、バブル崩壊によって損失が拡大しています。神戸市は、人口増加や景気拡大の幸運によって成功しましたが、阪神大震災や企業移転によって厳しい財政状況になっていますね。

神戸市だけでなく、地方自治体は第三セクターに対して出資だけでなく、融資保証を積極的に行ってきました。第三セクターは、ほとんどが経営に失敗しており、神戸市や大阪市などの自治体は倒産によって代位弁済を行っていますね。

地方自治体は、多額の隠れ借金を抱えており、若者が借金弁済のために生活が厳しくなっています。老後の退職金や年金は、若い世代ほど少なくなりますので、資産運用で儲けることが重要になっていますね。

(2)神戸ワインの会社概要

  1. 神戸ワインの設立 1984年10月
  2. 神戸ワインの経営 第三セクター方式
  3. 神戸ワインの出資 神戸市が93.1%出資
  4. 神戸ワインの倒産 2014年7月1日に特別清算を申請
  5. 神戸ワインの目的 酒類販売免許の取得目的からテーマパーク運営
神戸ワイン倒産の理由について、2014年7月15日に信用調査会社が報じているので見てみましょう。神戸ワインは、第三セクター方式を採用していますが、神戸市が圧倒的な筆頭株主となっており納税者への負担は大きくなることが分かりますね。

神戸市だけでなく、地方自治体は第三セクターに出資すると同時に、第三セクターに対して融資を行っていることが多いです。第三セクターは、地方自治体から融資を受けるだけでなく、銀行融資に対して自治体の債務保証をつけていることもありますね。

第三セクターは、納税者にとって役に立たない制度になっていますが、公務員が天下りして退職金を貰うために使われています。神戸市は、第三セクターに融資や銀行融資の保証を行っていますが、神戸ワインは税金の無駄遣いになっていることが分かりますね。

(3)神戸フルーツプラワーパークを運営

  1. 神戸ワインの目的 酒類販売免許の取得目的
  2. 神戸ワインの目的 フルーツフラワーパーク運営
  3. フルーツフラワーワークの開業 1993年4月に開園
  4. フルーツフラワーワークの敷地 約100ヘクタールの敷地
  5. フルーツフラワーワークの施設 ホテルや温泉、遊園地を併設
神戸ワインの目的は、酒類販売免許の取得を目的としていますが、フルーツフラワーパークの運営に切り替わっています。神戸ワインの経緯を見れば、第三セクターは赤字や不良債権による税金の無駄遣いが指摘されていますが、事業計画が曖昧なまま税金投入されていることが分かりますね。

神戸ワインは、フルーツフラワーパークを運営していますが、事業目的と異なるうえに特別なノウハウは何も持っていません。神戸ワインのフルーツフラワーパークは、神戸市から代表取締役や常務などが天下りしており、素人が運営していた事業ですね。

神戸ワインのような事業は、本来であれば信用力がないため、高い利子を払って融資を受ける必要があります。神戸ワインは、第三セクターとして神戸市の信用力を活用していましたが、何の成果もないまま倒産していますね。

(4)神戸ワイン業績推移と倒産理由

  1. 神戸ワイン1999年3月期売上高 約36億5100万円
  2. 神戸ワイン1999年3月期当期損失 4億円超の赤字
  3. 神戸ワイン2010年3月期売上高 約14億3700万円
  4. 神戸ワイン2013年3月期売上高 約16億7800万円
  5. 神戸ワイン2013年3月期繰越損失 約44億1000万円
  6. 神戸ワイン2013年3月期債務超過 約30億1000万円
  7. 神戸ワイン2014年3月期売上高 約15億7900万円
神戸ワインの業績推移を見れば、大幅な赤字を継続しており、納税者に対する負担を先送りしていたことが分かります。神戸ワインなどの第三セクターの倒産は、高齢者世代が作った公共施設の負担を、現役世代に先送りして負担させていることが分かりますね。

花鳥園 倒産民事再生の理由をまとめましたが、民間企業が運営していたテーマパークは神戸市で倒産しています。神戸ワインと花鳥園の倒産を比較すれば、第三セクターは繰越損失の金額が大きいため債務超過が拡大しやすい可能性がありますね。

神戸ワインは倒産しましたが、神戸市の出資金が返還されず、納税者に対する負担が発生する事になります。神戸ワインは、神戸市職員の天下り先と言われていますが、退職金や給与を開示するのかどうかに注目ですね。

(5)神戸市の負担金額 フルーツフラワーパークの閉園

  1. 神戸ワインの出資 93.1%の出資
  2. 神戸ワインの債権放棄 融資と利息で約34億円
  3. 神戸ワインの期待収益 倒産企業に格安で融資
神戸ワインの倒産によって、神戸市の納税は莫大な損失を先送りしてきたことが明らかになっています。神戸ワインの資本金14億円の90%以上を神戸市は負担していますが、融資と利息の約34億円を合わせれば、50億円近い損失が発生していますね。

神戸ワインは、実質破綻先の第三セクターですので、神戸市の信用保証がなければ消費者金融から借りるよりも高い金利になります。神戸市は、神戸ワインに格安の金利で資金を塩漬けすることで、他の運用で得られたはずの逸失利益も発生していますね。

ヴァンネット倒産の理由をまとめましたが、ワインファンドが組成販売されていましたが、倒産している会社もあります。コモディティは、社債や株式よりも投資対象として難しいため、役所や個人が投資するべき対象ではないでしょう。

神戸ワインの倒産を見れば、神戸市の職員が天下りしていると言われていますが、天下り職員の能力は低いうえに役に立たずに退職金を貰うだけです。現役世代にとって、高齢者の負の遺産による税金負担は重くなっていますので、株式投資や不動産投資などの資産運用で儲ける事が重要になっていますね。
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