(1)アメリカのデフォルトリスクが2013年に浮上
アメリカのデフォルトによる破綻は、世界経済に大きな影響を与えるため、2013年に話題となりました。アメリカ国債は世界最大の国債であり、銀行や個人が保有するだけでなく、投資信託やファンドなどで様々な活用しています。アメリカ国債が格下げされれば一般的に、国債価格は低下して、金利が上昇することになります。アメリカ議会で民主党と共和党は、2013年のアメリカデフォルトを回避しましたが、2014年2月に先延ばしとなっていました。
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(2)アメリカのデフォルト期限と先延ばし
- 2014年1月22日 アメリカのルー財務長官
- アメリカ議会指導部に書簡
- アメリカ政府の債務上限の引き上げ期限
- アメリカ政府の国債上限の引き上げは2月7日と2013年秋に議会が設定
- アメリカ政府の国債上限の引き上げは2月末が議会合意の最終期限
アメリカ議会は2014年2月7日に債務上限の期限を設定していましたので、一見すると、アメリカ政府の国債発行上限は近いように見えます。アメリカの財務省は、予算のやり繰りでさらに時間を稼ぐ想定でしたが、政府資金に余力がなくなっているようですね。
中国影の銀行2014年1月31日デフォルト破綻リスクを見ると、中国で理財商品のデフォルトが懸念されています。アメリカのデフォルトと中国のデフォルトは、破綻リスクがあっても性質が大きく違いますので、アメリカは議会の承認が重要になっています。
(3)アメリカ財務省とデフォルト想定が前倒し
- 2013年秋 アメリカ議会 2014年2月7日をデフォルト期限に設定
- 2014年2月7日 アメリカ議会設定のアメリカ国債発行の上限到達日
- 2014年2月下旬 財政実態 アメリカのルー財務長官が1月22日の書簡で発表
- 2014年3月初旬 当初想定 アメリカ財務省のやり繰りで、アメリカ財務長官が想定
資金繰り倒産 銀行ローンで回避をまとめましたが、ほとんどの企業は手元資金を確保するために、銀行融資を活用しています。アメリカ政府は、アメリカ国債を発行して世界中から資金調達を行っていますので、新規国債を発行できなければデフォルトすることになります。
(4)アメリカ政府の支出増加で資金需要が発生
- 2014年2月 アメリカ政府の国庫支出が増加
- 2014年2月 アメリカ政府の国庫支出 2300億ドル
- 2014年2月 アメリカ政府の国庫支出 通常の約5倍に増加
トルコのデフォルト利上げ破綻を見ると、トルコのような新興国通貨は破綻リスクが高まりやすいので、通貨防衛のために大幅な利上げを行うときがあります。アメリカは基軸通貨国ですので、短期の大幅な利上げは考えにくいですが、金利動向には注目する必要がありますね。
アメリカ政府は国債で資金調達していますが、個人はカードローンなどのローンで資金調達している人が多いですね。カードローンは返済できず自己破産しても影響は限定的ですが、アメリカ国債は世界で流通しており破産の影響は極めて大きいと言えます。
(5)アメリカの支出増加とオバマケア
- オバマ大統領の支持率39% オバマケアの問題点により過去最低水準
- 2013年11月15日 オバマケアの一部見直しが下院で可決
- 2013年11月15日 下院民主党200人のうち39人が賛成 8人が棄権
- 2014年中 オバマケアの一部見直し 従来通りの内容で保険販売を認める
- オバマケア 保険会社が加入者に値上げなどの再契約を求めており条件悪化
アメリカデフォルト2014年2月27日の破綻期限をまとめましたが、アメリカ議会の動向に注目が集まっています。アメリカ議会は、アメリカ国債のデフォルトを一時的に先延ばししていますので、短期間に、世界の株価が暴落する要因になりそうですね。
アメリカのデフォルトで2014年2月7日破綻が指摘されていましたが、当初の想定は少し余裕があると想定したものの、真相は余裕がそれほどないことが分かりますね。個人がローンで資金調達する重要性は指摘されていますが、アメリカ政府のように世界最大の国家でも資金調達は重要であることが分かりますね。 スポンサードリンク
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