(1)生活や家計の破綻理由
日本は高齢化により社会保障費が急増していますので、現役世代が支払う税金や社会保険料などの社会保障費が増加を続けています。低収入の若年層にとって、社会保障費の増加は家計破綻のきっかけとなっており、結婚後にローンを活用して家計のやり繰りをしている家庭が増加しています。
産後クライシスが話題となっていますが、低収入で結婚後に産後クライシスで離婚すると慰謝料は期待できないですね。結婚期間の短い離婚について考えると、産後クライシスは大きな要因となっていますが慰謝料は期待できず、シングルマザーの過半数は貧困層となっており生活破綻のリスクが高いです。
スポンサードリンク
(2)SNEPの女性 人数の比較
- 東京大学社会科学研究所 玄田有史教授
- 孤立無業者(SNEP)の現状と課題 2013年1月 文部科学省・日本学術振興会委託事業
- SNEPとは Solitary Non Employed Personsの略称
- 2011年時点のNEETの人数 60万人 厚生労働省の試算
- 2011年時点のフリーターの人数 176万人 厚生労働省の試算
- 孤立無業者は2000年代に急増
- 2011年時点の孤立無業者162万人 60歳未満無業者の約6割
- 20歳以上59歳以下の在学中を除く未婚無業うち、ふだんずっと一人か一緒にいる人が家族以外いない人々
SNEPは男性と女性の双方で、結婚経験のある方はSNEPには含まれていません。SNEPの男女別比率について調査結果を見ると、SNEPに女性の占める割合の方が低いですね。
SNEPの意味について見ると、孤独で働いてない人達と強引に日本語訳することができますので、ニートとは大きく異なる点があることが分かります。SNEPについて注目されていますが、非正規雇用の拡大により企業が社会的な注目を集めた時期に、ニート問題が重要と主張したと批判している識者もいるようですね。
(3)SNEPとNEETの違い
- SNEP 20歳以上59歳以下 就業しておらず普段ずっと一人 学生と専業主婦を除く
- NEET 15歳から34歳以下 就業しておらず就職活動を行わない人達 学生と専業主婦を除く
- SNEPかつNEET及び中年ニートは約3割
NEETと世間が定義しても、スポーツを行ったり知人と外出して出掛ける人も少なくないですし、多様化していると言う事ができます。SNEPはNEETよりも定義を狭くしており、年齢層を広くして定義することで人間関係について重視していることが分かります。
STAP細胞の意味 IPS細胞の違い常識破綻をまとめましたが、SNEPやSTAPなどの新しい略語の意味を目にする機会はあると思います。SNEPは日本社会の変化を表す言葉として注目されていますが、STAPは再生医療の進展により人間社会に与える影響の大きさに注目が集まっていますね。
(4)SNEPの原因と特徴 ゲームやインターネットの関係
- SNEPの交友関係 一年間、社交活動を一切行っていない割合が高い
- SNEPの学歴や属性 男性、中高年、中学卒、高校中退ほどなりやすい
- SNEPの生活 テレビ視聴、趣味・娯楽休養、睡眠等の時間が他の無業者よりも長時間
- SNEPの特徴やスキル 電子メールや情報検索などインターネットの利用も少ない
- SNEPとゲーム テレビやパソコンなど利用しているといった傾向はみられない
ゲームは社会的に批判されていますが、無線による携帯型ゲーム機の対戦、インターネットを活用した遠隔地での音声チャットなどで、家族以外の他人と接触する機会があります。マスコミはゲームを批判してテレビ番組を推奨していますが、通信型ゲームを利用した方が交友関係が深まると言えそうですね。
(5)SNEPの批判と問題点 非正規雇用の増加
- 2001年から2006年 SNEPは減少
- 2001年から2006年 SNEPの人数 85.4万人から111.8万人に増加
- 2006年 60歳未満婚無業に占めるSNEPの割合 57%
- 2006年 一人型孤立無業者の割合 12%
- リーマンショックの影響でSNEPが増加
- 2006年から2011年 SNEPの人数 111.8万人から162.3万人
- 2006年から2011年 一人型孤立無業者の人数 84.2万人から93.6万人
お金がない男との結婚破綻を見ると、SNEPやNEETなどは増加していますが、社会保障費の負担は増え続けていると言えます。SNEPの原因は、景気の悪化が大きな要因となっているため、高齢者にも痛みを分かち合ってもらうことが重要になっていると言えますね。
(6)生活破綻の回避
奨学金だけでなく、カードローンなどのローン融資と返済を繰り返して生活を維持してきた人がいると思います。リーマンショックにより、非正規雇用の失業で収入が突然なくなったり、残業代が突然カットされれば資金繰りが悪化して生活破綻が続出したと言えます。リーマンショックで社会的に問題になったのは、特に派遣社員や契約社員のリストラであり、非正規雇用を中心とした雇用の問題でした。SNEPの原因について考えると、非正規雇用の増加による生活破綻が問題の中心を占めており、セーフティネットと資金繰りの充実が重要であると言えます。 スポンサードリンク
snep新語が登場。どうでもええから景気よくしてくれ。
返信削除東京大学の教授様は上から目線でめだちたいだけかい。
>匿名さん
削除匿名さん、こんばんは^^
SNEPが発生した要因を考えると、若者の就職難が理由ですよね。
SNEPの意味や原因を説明している教授は、NEETについても積極的に言及している方のようです。
SNEPとNEETのどちらも、高齢者の犠牲になって、若者が搾取されている背景があると考えています。
ニート株式会社ができたらしい。
返信削除スネップ株式会社できるのかどうなのか。
>匿名さん
削除匿名さん、おはようございます^^
SNEP株式会社ができるのか、匿名さんの仰るとおり気になりますよね。
SNEPとNEETの違いについて、まとめてみましたが、非正規雇用の増加は、社会的なリスクを若者が背負う社会になったということなのでしょうね。
SNEP株式会社も、たしかに面白いと思うのですが、NEET株式会社の方が知名度はインパクトのある印象です。
SNEPの株式会社が強力な認知度を持つとすれば、非正規雇用の社会的問題が広がって注目されたということなのかもしれないですね。
SNEPやNEETの問題で感じるのは、世界的に見ても若者は社会的な弱者ですが、必ずしも不幸ではなく多様性が広がっているため、再挑戦のできる環境が重要と言えそうですよね。