コーナン社長辞任の理由 女性不祥事の破綻回避と後任社長

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コーナン社長辞任は、女性取締役の不祥事が理由ですね。コーナンの社長は約束の破綻を回避しましたが、後任社長は疋田社長の息子と日銀出身者で、マスコミの報道に違いがあります。


(1)社長の責任 コーナンとみずほ銀行の違い

企業で社員が失敗した場合、責任をとるのは上司の仕事ですね。会社勤めの方は、取引先や顧客に不便をかけたときに、上司が帯同して謝罪をした経験のある方がいると思います。上場企業は日本を代表する企業ですので、不祥事が発生すると社会問題になりますので、社長がトップとしてどういった責任をとるのかが一つのポイントになります。
  1. 社長が不祥事の責任をとるために残留
  2. 社長が不祥事の責任をとって辞任
  3. コーナン商事は不祥事発覚後に株価が低迷
社長が不祥事の責任を取るときに、批判覚悟で残留して事態の収拾と改善を行うことも一つの選択肢ですね。ホテルの食品偽装なども問題になっていますが、社長が残留と辞任をする事例は両極端ですが、取引先や顧客はどちらが誠意を感じるのか注目ですね。
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(2)コーナン第三者委員会の調査結果と推認

  1. 2013年11月6日 2013年9月5日付 質問状の内容について示唆
  2. 2013年11月6日 香港および中国の女性取締役銀行口座に、銀行口座残高を合理的に理由を説明できない金額のお金がある
  3. 2013年11月6日 2013年9月末海外銀行口座に2億1600万円相当の現金
  4. 2013年11月6日 女性取締役の銀行口座残高からリベート取引を推認
  5. 2013年11月6日 女性取締役と中国のサプライヤーとのリベートの合意、やりとりを直接証明する証拠は見当たらなかった
コーナン社長女性取締役 責任破綻とリベートの不祥事にまとめましたが、結論だけ抜粋すると、第三者委員会はリベート取引を推認していますね。コーナンのコーナンは、リベート取引があると辞任を示唆していたので、社長の動向が注目されていました。

コーナン社長辞任により、コーナンは上場企業としての責任を一つ果たした形になるのではないでしょうか。コーナンは疋田社長が創業した会社ですので、サラリーマン社長が辞任するよりも、会社が不祥事を重く捉えているということが伝わると思います。

(3)コーナン後任社長の報道 創業者一族か日銀関係者

  1. 疋田直太郎 副社長 社長の息子、コーナン株式の5.17%を保有する第三位大株主
  2. 品川良一副社長 日銀出身
  3. コーナンの副社長は、創業家出身と外部の二名で去就に注目
  4. 毎日新聞 疋田直太郎副社長が後任で調整 2013年11月10日
  5. 日経新聞 品川良一副社長が後任の社長で有力  2013年11月10日39面
  6. 産経新聞 疋田直太郎副社長と品川良一副社長を軸に調整 2013年11月10日
コーナンは副社長が二人いますが、創業家出身と外部出身で取引先の支持を集められるのかどうかが気になります。コーナンの後任社長について、マスコミの報道が分かれているのも非常に面白く、情報源が非常に気になりますね。

コーナンは日本を代表する上場企業ですので、社長辞任後の後任社長が誰になるのか気になりますね。コーナンは、海外取引の関係や内部統制のために、創業者一族を後任にしない方式をとるのか気になりますね。

(4)コーナンの資金繰り 決算書と利益

  1. コーナン商事 2013年2月期 売上高 271,868百万円
  2. コーナン商事 2013年2月期 営業利益 16,335百万円
  3. コーナン商事 2013年2月期 経常利益 14,300百万円
  4. コーナン商事 2013年2月期 当期利益 7,599百万円
  5. コーナン商事 2013年2月期 総資産 252,878百万円
  6. コーナン商事 2013年2月期 自己資本 83,192百万円
  7. コーナン商事 2013年2月期 資本金 17,658百万円
  8. コーナン商事 2013年2月期 有利子負債 107,061百万円
  9. コーナン商事 2013年2月期 自己資本比率 32.9%
  10. コーナン商事 2013年2月期 現金及び預金 3,299百万円
  11. コーナン商事 2013年2月期 商品及び製品 63,436百万円
コーナンの2013年2月期有価証券報告書を見ると、安定した売上高と利益を計上しており、業績が好調であることが分かります。コーナンは一見すると業績好調ですが、有利子負債の割合と現金残高を見ると、運転資金の調達が不可欠ですね。コーナンは多額の在庫を販売用に保有していることが最大の理由と言えます。
カードローンが家計の資金繰り改善と自己破産回避に繋がることを説明しましたが、大企業も同じであるという事が言えます。日本を代表する上場企業であっても、運転資金を銀行融資に頼ったり証券市場からコマーシャルペーパーを通じて調達している企業がほとんどですね。

(5)コーナンの大株主と疋田社長の影響力

  • 疋田耕造 9.38%
  • 港南株式会社 5.88%
  • 疋田直太郎 5.17% 取締役副社長 代表取締役
コーナン不祥事と横領背任の可能性で触れましたが、疋田社長が辞任して相談役や顧問となった後も、大株主としての影響力が大きいことが分かります。大企業の中には、創業家が社長を退いた後に、第三者割り当て増資などで創業者一族の株式持分を下げた上場企業もありますので、気になるところですね。

コーナンは社長辞任後に、疋田副社長と品川副社長のどちらが社長になるのか、大手マスコミの報道も意見が別れているようです。コーナンの疋田社長は辞任を明言していましたので、上場企業として約束破綻の回避を実行しており、後任社長がどちらの副社長になるのかで経営が大きく変わる可能性があります。

コーナン特別背任で取締役告訴の不祥事 社長交代と責任破綻をまとめましたが、疋田直太郎副社長が社長に昇進しています。疋田耕造社長は、社長を辞任して取締役相談役になりますので、経営建て直しとコーナンの損害金を回収できるのかが経営課題になります。
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