(1)投資詐欺と倒産
金融商品への投資詐欺は、投資家による自己責任で行われていますが、経済紙に芸能人が出演することで騙された方は多いようですね。投資詐欺の事例を見ると、リスクが低いけれども儲かるという趣旨の宣伝を行っているところが多いように思えます。MRIインターナショナルやAIJの場合、為替手数料が合理的でなかったり、金融商品の成績が世界的に悪化しているときに儲かっていることは投資詐欺の可能性が高いことが分かります。
銀行の預金金利が低い中で、株や投資信託など金融商品により投資運用を模索している方は多いと思います。いつかはゆかしの事例を見ると、関係法令や手続き、金融当局が行う規制に限界があることが分かりますね。
(2)金融庁がアブラハム社に業務停止処分
- 無登録で投資ファンドの運用商品を販売 投資助言業者としての業務範囲を超える
- 誇大広告 関係のない金融商品と比較して、運用成績をよくみせた
- 特定顧客に利益提供 顧客の1人に約940万円の助言料を免除
- 金融庁が6ヶ月間の業務停止命令
- 金融商品の販売手数料が顧客からのアドバイス料よりも多い
いつかはゆかしが金融庁から処分されていますが、金融商品販売業者と投資助言業者が同一になる場合のデメリットについて考えてみましょう。
(3)投資助言会社の利益相反
- 投資助言会社 顧客の利益を追求
- 金融商品販売会社 業者の利益を金融商品販売で追求
- いつかはゆかし投資助言残高 170億円
- いつかはゆかし顧客数 2792人以上
投資助言会社は投資家の収益最大化が目的ですので、金融商品の手数料が高いものは投資運用にとって不利になる大きな要因になります。金融商品販売と投資助言は、お互いの利益は矛盾していることが分かりますね。
いつかはゆかしを運営しているアブラハムプライベートバンク社は、大手金融機関から出資を受けており、今後の動向に注目も集まっていますね。
(4)アブラハムプライベートバンク社に上場企業が出資
- ジャフコ
- みずほキャピタル
- 東京海上日動火災保険
みずほ銀行不正融資で頭取辞任の可能性についてまとめていますが、いつかはゆかしが社会問題化していることを考えると何らかの対応も迫られそうですね。アブラハム社に対する出資が回収できなければ、出資の経緯を含めて、上場企業として株主に何らかの説明を行うことが求められそうですね。
(5)MRIインターナショナルやAIJ投資詐欺との違い
いつかはゆかしが、投資助言業者として海外ファンドを紹介したと主張する可能性があると思いますので、解約の場合、元金の返金金額が気になるところです。金融庁の処分内容を見ると、アブラハム社は金融商品の運用会社から多額の販売手数料を受け取っており、投資詐欺という指摘への反論に注目ですね。
MRIインターナショナルやAIJが顧客資産を失って倒産したことを考えると、アブラハム社の事例は一見すると悪質でないように見えます。いつかはゆかし処分を、金融庁が早期に行ったことで投資詐欺の拡大を未然に防いだと思いますが、今後、新たな事実が明らかになっていくのか気になりますね。
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被害者の会の公式サイトを運営している者です。
返信削除恐れ入りますが、この場を借りて宣伝させてください。
http://abraham-higai.jimdo.com/
>cue0921
削除cue0921さん、おはようございます^^
いつかはゆかしの処分後について、解約した場合の連絡などはどうでしょうか。
いつかはゆかし以外で、大手証券会社の投資信託などでも、販売商品でトラブルのあるものがあるようですね。
投資は奥が深いと言われていますが、金融庁が許認可を厳格化していくのか、今後について注目しています。